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千葉県白子町

25年7月着工目指す/3小統合で設計費再上程/白子町補正

2024/04/08 日刊建設タイムズ

 白子町は8日開催の第1回臨時議会に、小学校建設事業基本設計業務委託料1億2000万円を盛り込んだ第1回一般会計補正予算案を上程する。補正により、総額は52億3600万円となる。議決後、速やかに事業手法などを検討し、基本方針案と基本計画案を夏または秋までに策定する。設計期間は7月~2025年3月、工事期間は25年7月~26年12月を想定し、27年度の開校を目指す。小学校建設事業は、関小学校、南白亀小学校、白潟小学校の統合に関し、小中一貫校化も視野に検討を行い、複式学級の発生が危惧される29年までに3階建て以上の校舎を新築する方針。建設地は津波浸水想定区域外とし、中里860にある白子中学校敷地内(敷地面積3万6449㎡)を検討している。

 3月8日の第1回定例議会総務常任委員会では、新設小学校の基本設計を行うに当たり、建設予定地の白子中学校敷地内における具体的な施設配置や施設規模などが未確定であるとして、疑義が示された。これを受け、同月13日の第1回定例会閉会日に小学校建設事業基本設計業務委託料1億2000万円を除いた一般会計当初予算修正案を議決。

 学校の規模などを示す基本方針および基本計画の策定状況を踏まえ、開校時期が1年程度先送りとなることが懸念されたが、町民から小学校建設事業の早期着手への要望が多数寄せられたため、石井和芳町長が基本設計業務委託料を盛り込んだ予算案の再上程を決めた。

 3校の統合は、小学校適正配置等検討委員会がまとめた「具体的な小学校配置案」に基づいて計画。1月10日には、検討委員会から「町立小学校の適正配置に関する具体的な方策について」の最終答申を受けた。

 関小学校は、関3889―1に所在。敷地面積は1万5887㎡。校舎は▽教室棟A棟=RC造2階、延べ床面積1326・38㎡、1968年度建築▽屋内運動場=S造平屋、床面積633・62㎡、71年度建築▽管理教室棟=RC造2階、延べ床面積1069・05㎡、79年度建築▽教室棟B棟=RC造2階、延べ床面積325・64㎡、82年度建築。

 南白亀小学校は、牛込12にある。敷地面積は1万3675㎡。校舎は▽管理教室棟=RC造2階、延べ床面積1441・9㎡、67年度建築▽屋内運動場=S造平屋、床面積613㎡、70年度建築▽特別教室棟=RC造3階、延べ床面積970・24㎡、77年度建築▽プール付属棟=RC造平屋、床面積89・25㎡、79年度建築。

 白潟小学校は、八斗470に位置している。敷地面積は1万5560㎡。校舎は▽管理教室棟=RC造2階、延べ床面積1439・9㎡、66年度建築▽教室棟=RC造2階、延べ床面積494・99㎡、72年度建築▽屋内運動場=RC造平屋、床面積895㎡、76年度建築▽特別教室棟=RC造2階、延べ床面積808・48㎡、79年度建築。

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