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国土交通省

【国交省登録資格】実績検証と試行並行/業務発注の組み合わせ加点

2024/04/04 本社配信


 国土交通省は2022、23年度と試行を進めてきた業務発注における技術者資格の組み合わせ加点で、24年度は試行を続行するとともに23年度実績の検証を進める。技術士と高い専門性がある40分野の国土交通省登録資格を組み合わせることで、総合評価落札方式+プロポーザル方式の評価で加点される。試行と検証を進め、より良い運用につなげる。

 技術士・博士の資格に、業務内容に応じて高い専門力を有する国交省登録資格を組み合わせて加点する方式は、22年度に総合評価方式で試行を開始。その後の検証により、23年度は技術士とRCCM、土木学会認定技術者は、共に幅広い技術的な知識を持つ資格であるため、この組み合わせでは加点しないこととした。国交省登録資格は、RCCMと土木学会認定技術者とそれ以外に分割し、それ以外の専門的な知識を持つ資格は組み合わせ加点の対象とした。

 配点順位は、技術士+国交省登録資格(RCCM、土木学会認定技術者以外)の配点が一番高く、次いで技術士単独、3番目は国交省登録資格(RCCM、土木学会認定技術者)+国交省登録資格(RCCM、土木学会認定技術者以外)、4番目が国交省登録資格のどちらかのみ、5番目にこれら以外の資格(発注者が指定)。

 23年度の実績は、試行件数57件(23年11月末時点)で、組み合わせ加点で受注した件数は18件で24人が加点対象だった。地質調査で技術士+地質調査技士、砂防堰堤設計で技術士+砂防・急傾斜管理技術者による加点などがあった。24年度はこれら組み合わせ加点の評価を行う。

 評価については、評価点による成果品質の確認、発注者へのアンケート調査の実施、組み合わせ加点による国交省登録技術者資格取得状況の検証を行う。アンケートでは実施しなかった業務についての理由なども確認するなど、対象を広げる上での課題なども探る。

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