記事

事業者
群馬県榛東村

防災中枢機能施設の外構工事を夏頃発注へ

2024/04/13 群馬建設新聞

榛東村は新井地内で進めている給食センターとコミュニティーセンター機能を持たせた防災中枢機能施設建設事業において、外構工事の発注を夏ごろに行う。入札方式は現在検討中。年度当初予算に施工中の本体建設工事費と外構工事費を合わせた29億1806万7000円を計上。加えて、外構工事費1億2540万円を25年度までの債務負担行為に設定した。24~25年度の2カ年で施工し、25年8月からの供用開始を目指している。

建設地は榛東中学校(新井598-1)のサッカーグラウンド東側、新井緑地公園の北側で、県が整備を進めている県道南新井前橋線に北側が隣接する立地となる。

外構工事では、新設する公民館の敷地面積約1万3500㎡、給食センター約5000㎡、合わせて1万8500㎡を整備する。建物まわりや駐車場の外縁にはインターロッキングブロックで舗装整備し、そのほかはアスファルト舗装で施工を行う。駐車場の規模は、公民館で150台、うち5台は、おもいやり駐車場となり、給食センターは24台を予定する。また、排水設備や排水構造物の整備を行う。フェンスなどの防護柵設置は計画していない。設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。

また、同施設の整備事業では、隣接する村道1166号線と村道1167号線の工事も予定している。2路線の合計延長は約150m。擁壁工事や舗装の打ち替え工事などを行う。村道整備については、外構工事とは別の発注となる可能性が高い。

公民館はギャラリーホールを中心に、数種類の会議室や多目的ホール、子育て世代が集える授乳室を備えたプレイルーム、世代に関係なく使える学習室、創作室、ボランティア室を整備。また、災害対応の拠点としての機能も備える。構造はRC造平屋、床面積約2300㎡。高さは最高9mを想定している。

給食センターは食物アレルギー対応食および災害時応急給食の提供が可能な施設とする。延べ床面積は約2000㎡、構造はS造2階建て、高さは最高9・8mとした。調理能力は1日あたり1450食を調理配給。受配校は幼稚園2園、小学校2校、中学校1校の村内全ての教育施設となる。

既存施設の中央公民館(山子田797-1)は1973年に完成した旧耐震基準の施設で、RC造2階建て、延べ床面積978㎡。学校給食センター(新井685-7)については新耐震基準を適用しているが、1987年の建設で老朽化が著しい。S造2階建て、延べ床面積726㎡。どちらも解体計画は現段階で立っておらず、今後検討していくとしている。

本体建設工事については、建築を佐田建設(前橋市)、利根電気工事(前橋市)が電気設備、機械設備はヤマト(前橋市)が受注した。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら