太田市や館林市などで農地管理業務を行う待矢場両堰土地改良区（水土里ネットまちやば）は、２０２４年度の事業概要を明らかにした。７件の工事を予定しており、水門改修工事や防護柵改修工事がメインとなる。工事は７月ごろから指名競争入札で発注を進め、10月までに完了させたい考えを示している。設計については群馬県土地改良事業団体連合会（前橋市）が担当した。

工事費は土地改良施設維持管理適正化事業は４７００万円、小規模農村整備事業が１６００万円程度、農業水路等長寿命化・防災減災事業に５０００万円の予算を計上している。

各事業における工事概要は次の通り。

【休泊堀地区塚本堰整備工事】

太田市台之郷町の水門でスライドゲートを１門（４・６ｍ×１・１ｍ）改修するほか、制御盤更新、巻き上げ機交換、塗装などを行う。また皿形ゲート交換２門（φ６００）で予定する。

【旧観音堰地区ゲート整備工事】

太田市安良岡町地内の水門を対象にスライドゲート整備を２門（４・６ｍ×１・３ｍ、１・０ｍ×１・０ｍ）で改修。また、制御盤更新や巻き上げ機交換、塗装、分水門のみを対象に扉体製作も計画している。

【休泊川地区制水門監視装置設置工事】

大泉町古海・吉田地内の水門で水位計設置を１基、監視装置設置一式、監視装置更新を２カ所で計画している。

【七ヶ村地区防護柵改修工事】

太田市東長岡町の大谷幹線遊水池に設置されている木製の防護柵が老朽化しているために鋼製に更新する。延長は２３０ｍとなり、遊水池の両岸が対象。

【木戸地区揚水機更新工事】

館林市木戸町でポンプ設備更新を図る。陸上ポンプはφ１００㎜×３・７kw。制御盤更新や配管の更新も実施する。

【下山林地区揚水機更新工事】

館林市下三林町でポンプ設備の更新を予定する。対象は水中ポンプφ１５０㎜×５・５kwで、制御盤と配管の更新も行う。

【四ヶ村・仲伊谷田地区水門改修工事】

館林市上早川田町などの小型水門の更新を計43基で計画している。一括して１件の工事としての発注を見込む。