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栃木県安足土木事務所

安足土木、本町工区電共詳細設計へ、前橋水戸線1700mを無電柱化

2024/04/16 栃木建設新聞

 県安足土木事務所は、佐野市の都市計画道路3・4・1号前橋水戸線(主要地方道桐生岩舟線)本町工区260mの道路詳細設計をまとめた。高砂町工区から続く西進区間で、全体では主要地方道佐野行田線との交差点から東は一般県道唐沢山公園線との交差点まで1700mを計画。整備は都市計画決定幅の18mに拡幅し電線類地中化を実施。本町工区は用地調査に着手しており、今年度は電共詳細設計を発注する見通し。

 前橋水戸線1700mの工区割りと延長は西側から大橋町工区290m、大橋工区200m、大町工区250m、本町工区260m、高砂町工区300m、相生町工区400m。

 このうち高砂町工区は用地補償がほぼ完了し工事を推進。大橋工区は1級河川秋山川の改良復旧事業に併せ、大橋の架け替えと取り付け部の工事に着手。大橋は今年度、左岸側橋台と2径間の橋脚、プレビーム合成桁の上部工の発注を予定している。

 前橋水戸線の現道幅員は車道幅員3・25m×2車線の両側に路肩2mに電柱が林立する11m。整備は18mに拡幅。交差点が連続するため付加車線分3mを確保できるよう車道3m×3車線の両側に自転車通行帯1・5m。両側の歩道は地下に電線類を埋設できる3mを確保する。

 主要交差点は隅切りを整備。本町工区では本町交差点の4隅と万町交差点の北側に隅切りを確保する。隅切りは歩行者だまりのスペースの確保に加え、左折車両の通行を円滑化。交通事故抑制を促す。

 道路詳細設計はダイミック、用地調査を晃洋設計測量が担当。

 前橋水戸線は佐野市中心市街地を東西に横断する主要幹線道路で緊急輸送道路に指定されている。交通量が多く、歩行者・自転車・車両が混在。電柱が路肩に立ち並び道路利用者の安全確保が課題視されてきた。

 交差点には右折レーンがなく通行に支障を来しており、道路交通の円滑化が求められていた。災害時には沿道の電柱が倒壊する恐れがあり、道路交通への支障を懸念。緊急輸送道路として災害に強い道路整備が求められている。

 また、林立した電柱から電線が張り巡らされており、景観が悪く街並み景観と環境の改善が急がれていた。

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