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国土交通省鹿島港湾空港整備事務所

1億投じ調査・設計/常陸那珂港区中央ふ頭整備

2024/04/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 鹿島港湾・空港整備事務所は15日、2024年度事業概要を明らかにした。茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業が新規事業化。約1億円を充て、岸壁(水深14m)の調査・設計を実施する予定。そのほか、鹿島港外港地区国際物流ターミナル整備事業に10億円、茨城港常陸那珂港区外港地区国際海上コンテナターミナル等整備事業に9・7億円などを確保した。

 新規事業となった茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業は、新たな国際物流ターミナルとして岸壁330m(水深14m)(耐震)、ふ頭用地2・1 haを整備するもの。24~30年度が事業期間で、岸壁が24~30年度、ふ頭用地を28~30年度で整備していく。総事業費は160億円(うち港湾整備事業費105億円)とした。直背後や北関東地域に立地する産業機械メーカー等の貨物需要に対応し、地域産業の国際競争力強化を図っていく。

 鹿島港外港地区国際物流ターミナル整備事業では24年度、防波堤(南)の基礎工、ケーソン据付工などを実施。防波堤(中央)の基礎工およびブロック据付、ケーソン製作、ブロック製作なども行う見通し。事業全体では岸壁(水深14m)の耐震化や岸壁(水深12m)の整備などに順次着手しているところ。

 茨城港常陸那珂港区外港地区国際海上コンテナターミナル等整備事業は、防波堤(東)の基礎工、ケーソン据付、上部工などを手掛ける。防波堤延伸により、港内の静穏を保つことで岸壁での荷役作業効率を向上させる。そのほか事業全体で岸壁(水深14m、12m、10m)、ふ頭用地・道路、荷役機械・上屋、防波堤(中央)など。コンテナ貨物量等の増加に対応し、円滑な物流を確保する。

 茨城港常陸那珂港区国際物流ターミナル整備事業に関しては、事業費1億円を確保。岸壁(水深12m)のケーソン製作工を予定している。完成自動車取扱台数の増加と自動車運搬船の大型化に適切に対応することにより、北関東地域からの完成自動車の海上輸送コストの削減等が可能。また、完成自動車や部品等含めた広範な関連産業における国内生産機能の維持・拡大に寄与するとした。




【茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業の概要図】

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