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安全祈願と起工式挙行/峡南広域行政組合の庁舎建設

2024/04/17 山梨建設新聞

 峡南広域行政組合庁舎建設工事の安全祈願祭と起工式が、市川三郷町下大鳥居の建設地で11日に行われた。当日は建設工事を請け負う飯塚工業グループ(飯塚工業・雨宮建築設計事務所・ブレーンズ)の関係者や、峡南広域行政組合に係る5町(身延町、市川三郷町、富士川町、早川町、南部町)の町長が参集し、安全施工と無事故完成を祈願した。

 新しい庁舎は市川三郷町下大鳥居字原沢768-1外で建設工事を進める。庁舎棟はRC造一部S造の2階建て、延べ床面積は3471・62㎡。1階部分の延べ床面積は2193・06㎡で、消防本部と(仮称)北消防署を配置する。2階には峡南広域行政組合の事務局と情報センターが備わり、延べ床面積は1250・52㎡。敷地面積は約1万3540㎡。

 庁舎棟と車庫棟が建設される場所は、盛土によるかさ上げを地上から10mほど行って、建設地に隣接する県道と同じ高さにする。

 事業費には継続費として、2023年度~25年度の3カ年で26億4000万円を設定。費用には備品購入やネットワーク整備なども含まれている。

 工事は今月中に着工し、26年3月23日の完成を予定。同年4月からの供用開始を目指す。

 当日の午前10時から行われた安全祈願祭では、祝詞奏上や玉串奉奠など一連の神事を挙行。鍬入れの儀では斎鎌を雨宮建築設計事務所の中田雅弘代表取締役、斎鍬を同組合の望月幹也代表理事、斎鋤を飯塚工業の飯塚潤代表取締役社長が行って、施工中の安全を祈願した。

 続く起工式において、同組合の望月代表理事が「建設では事務局や消防本部、情報センターが分散しており、消防本部や北部消防署は1973年の開所に併せて建設され老朽化が進んでいた。組合施設の適地調査を行い、富士川大橋交差点付近を候補地として選定し、組合事務局や消防本部、情報センターが入居する複合庁舎として整備を行うこととした。施設には必要最低限の最新機能を備え、コンパクトで効率的な庁舎となる。工事をお願いする飯塚工業グループにおかれましては、安全管理に配慮し、グループの総力を結集してすばらしい庁舎の建設をお願いします」と式辞を述べた。

 来賓祝辞で同組合の秋山豊彦議会議長が「建物が古くなると時代に遅れてしまう。決断をいただいた町長の方々に感謝を申し上げます。完成までの間、事故が起きないよう、立派に仕上げていただきたいと願っております」とあいさつした。

 請負者の代表あいさつでは、飯塚工業の飯塚代表取締役社長が「5町の町長さまが一同に参加された安全祈願祭が無事に執り行われたことにお喜びを申し上げます。ここから約2年間となりますが、安全第一で皆さまに喜んでいただけるよう工事を進めてまいります」と話した。


【写真=新しい庁舎の完成予想図(提供=峡南広域行政組合)、望月代表理事、秋山議長、飯塚社長、玉串を捧げる飯塚三郎会長、安全施工や無事故を願った】

新しい庁舎の完成予想図(提供=峡南広域行政組合) 望月代表理事 秋山議長 飯塚社長 玉串を捧げる飯塚三郎会長 安全施工や無事故を願った

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