山梨中央銀行(古屋賀章頭取)は、甲州市の昭和建設(浅野晃一社長)に県内建設業では初となる「山梨中銀ポジティブ・インパクト・ファイナンス」を実行した。SDGs(持続可能な開発目標)に取り組む法人向けの融資制度で、融資額は1億円。4月2日に契約を交わした。同社は運転資金として活用する。
同ファイナンスの実行は9件目。同社はSDGsに関する目標として、有給休暇取得率85%の維持や年1回以上の安全大会の開催、女性管理職の割合を10%以上にすることなどを掲げている。同行が取り組み内容を評価し、日本格付研究所が国際原則に合致しているかどうか審査した。
同行担当者は「今後も建設業をはじめ多くの企業に提案し、SDGsに関する取り組みを後押ししていきたい」と話している。