記事

事業者
栃木県宇都宮市

宇都宮市学校長寿命化、西原小、晃陽中校舎は25年度以降、上河内中校舎、城東小体育館秋着工へ

2024/04/19 栃木建設新聞

 宇都宮市教育委員会は、小中学校4校で校舎や体育館の長寿命化改修を計画。今年度は上河内中の北校舎と南校舎、城東小体育館を建築、管、電気、電気通信の4工種分離で6月までに発注し、秋までの着工を目指す。実施設計に着手する西原小と晃陽中の校舎は2025年度以降に着工。それぞれ2棟以上の改修を予定しているため、工期は2年を見込んでいる。

 当初予算では西原小と晃陽中の設計費に5702万9000円、城東小の改修工事に3億2275万4000円を計上。上河内中は24~25年度の2カ年継続費に13億5359万1000円を設定。年割額は24年度4億3461万5000円、25年度9億1897万6000円。

 上河内中は工期450日で内外装、トイレ洋式化、照明LED化、火災報知設備、放送設備を改修。工期180日で部分仮設工事の電気設備と火災報知設備工事を実施。部分仮設工事の電気設備と火災報知設備工事は7~9月に発注する。設計は山崎企画設計が担当。当初予算で上河内中校舎長寿命化改修事業の使用料・賃借料で2億3298万円を計上している。

 城東小は工期240日で倉庫を増築し、内外装やトイレ洋式化、照明LED化、火災報知設備、放送設備を改修する。設計は酒井建築設計事務所が担当。

 上河内中の北校舎は1965年築のRC造3階建て延べ3039平方m、南校舎は66年築のRC造2階建て延べ692平方m。城東小の体育館は75年築のS造2階建て延べ830平方m。上河内中の生徒数は227人、城東小の児童数は401人(23年5月現在)。

 西原小は北校舎と南校舎、晃陽中は管理教室棟と教室棟の内外装改修やトイレ洋式化、照明LED化を実施予定。設計は西原小が横松建築設計事務所、晃陽中がゆざわアーキデザインが担当。

 西原小の北校舎は72年築のRC造4階建て延べ3149平方m、南校舎は74年築のRC造4階建て延べ3041平方m。晃陽中の管理教室棟は71年築のRC造4階建て延べ3159平方m、教室棟は80年築のRC造4階建て延べ639平方m。

 西原小の児童数は253人、晃陽中の生徒数は164人(23年度5月現在)。

 学校施設長寿命化計画(20~29年度)によると、校舎は上河内中が3カ所目、西原小と晃陽中が4~5カ所目。体育館は城東小が7カ所目。

 計画では学校施設の長期使用を見据え、建物の安全性確保や施設機能回復を確実に実施。目標使用年数は80年以上に設定。建築後45~50年程度で改修し、40年以上の使用を目指すとしている。

 改修による長寿命化は改築に比べて工期が短く、費用を抑えられるのがメリット。入学式後に着工し卒業式までに完了できるため、学校運営や地域への影響、市の財政負担を少なくできる。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら