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茨城県古河市

古河署24年度着工へ/体育館解体設計は上半期

2024/04/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 古河市は、古河駅東部土地区画整理事業を進めている。土地区画内において、県警察本部が、古河警察署移転を計画。2024年度から26年度にかけて建設工事を行う。また、24年度に古河体育館の解体設計に着手。25年度より解体工事着工となる。そのほか、カインズ(埼玉県本庄市)およびヨークベニマル(福島県郡山市)が商業施設を計画。いずれも板橋組(栃木県小山市)が施工を担当する。

 県警察本部では、旭町にある現在の古河警察署を、古河駅東部土地区画整理事業地内143街区1画地および145街区1画地に移転する。建設工事を24年度から26年度に行い、供用開始は26年度を予定している。3月28日に市から県警本部への土地引き渡しが完了。143街区および145街区合わせて1・5 haを有し、売却金額は5億4936万円であった。

 新警察署はRC造3階建て、延べ床面積約6480㎡を想定。都市計画道路である西牛谷辺見線と旭町今泉線の交差点部分の南側に建設となる。

 古河体育館(旭町2-21-4)は、土地区画内南側に位置。24年度は解体設計を上半期内に委託し、24年度内に完了する。解体工事は25年度に着工となる。体育館の規模・構造がRC造2階建て、延べ床面積4135㎡、敷地面積は1万1758㎡を有する。21年9月末に閉館。現状において跡地の利活用は決まっていないが、計画中の(仮称)古河市新公会堂の建設候補地の1つとして検討している。

 カインズとヨークベニマルにおいては、135街区14画地などにおいて商業施設を計画。施工はいずれも板橋組が担当し、店舗の合計面積は1万3636㎡を予定している。オープンは10月ごろとなる見込みだ。23年7月に市が伊藤忠商事へ13億532万円で保留地を売却。カインズ、ヨークベニマルが出店に名乗りを挙げた。

 古河駅東部土地区画整理事業地は、全体で84・7 ha。うち保留地が15・6 haあり、23年度末までに9・3 haを処分。処分率は約59%となる。18日の記者発表において針谷力市長は「官公庁の建物ができてくることで、区画地内の魅力が上がり、見え方も変わってくる」と話していた。




【土地区画整理事業の現況】

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