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埼玉県浦和市

浦和駅西口南再開発事業、第4地区は年明けにも都市計画決定へ

1999/11/05 埼玉建設新聞

 浦和駅西口南の再開発事業を進めている浦和市は、第四地区について十三日から二十六日の間、都市計画案の縦覧を行う。順調なら年明けに都市計画決定し、十三年末までに本組合設立となる運び。また第二地区ではその一部、約〇・五haをC-三街区として先行整備する考えで、こちらは十二年度内の都市計画決定を目指す。

 第四地区は岸町四丁目の一部、面積は約〇・八ha、既に事業認可を受けている第三地区と同様、住宅中心の施設構成で事業成立性が高い区域。今回対象となる都市計画の種類は●用途地域の変更●高度利用地区の変更●防火地域及び準防火地域の変更●地区計画の変更●第一種市街地再開発事業の決定-の五項目。

 既に九月に地元説明会を開いており、現在は約五〇人の地権者を対象に個別にヒアリングを行っている状況。準備組合は九年四月に設立。

 施設配置計画は、再開発ビルが地下一階地上二九階建て、延べ面積約二万六、〇〇〇㎡(建築面積約二、〇四〇㎡)のA棟と地上一一階建て、延べ三、九〇〇㎡(同約六五〇㎡)のB棟。両棟は二階で繋ぐ。

 A棟は住宅約二五〇戸、地階に機械室及び駐車場(一五〇台)、一階に駐輪場と店舗、二回に店舗と住宅共用部分を置き、二階から二八階は住宅、最上二九階はスカイラウンジになる。敷地面積は約三、九二〇㎡。

 B棟は一階に駐輪場とロビーを配置し、二~一一階はすべて住宅の約五〇戸を計画している。敷地面積は約一、二八〇㎡。

 道路は幹線道路として三・四・一一号田島大牧線を計画。延長約一〇〇m、幅員は二五mの内、区域内は一二・五m。区画道路は幅員九m、延長約一六〇mを整備する。その他公共下水道整備、学校敷地約一〇〇㎡を設ける。

 デベロッパーに関しては都市計画決定までには一社に絞り込む意向。今後は十三年末までに事業認可取得及び本組合を設立し、十五~十六年の施工を見込む。

 一方、第二地区C-三街区は、田島大牧線と接する地点から第四地区と歩調を合わせ事業展開を図るもの。両地区により中山道までの整備がスムーズになる。対象は約〇・五ha。現段階での事業スケジュールは、十四年に本組合を設立し、十六~十七年の施工を予定。デベロッパーについては今後、民間機関もしくは都市基盤整備公団に委託するか検討する。

 市では一、二街区についても十二年度内にキーテナントと意見交換を行う考えで、十三年度には都市計画決定したいとしている。一、二、四街区の事業推進業務は日本設計(新宿区)が担当している。



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