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法務省、宇都宮拘置支所と鑑別所を合築、実施設計プロポ公告、総面積9456平方m、参加表明書は5月15

2024/04/25 栃木建設新聞

 法務省は宇都宮拘置支所(宇都宮市小幡1-1-9)と宇都宮少年鑑別所(同鶴田町574)を集約し、宇都宮拘置支所敷地内に合築棟を建設する。24日付で実施設計業務の公募型プロポーザルを公告。7月までに事業者を選定し契約を結ぶ見通し。合築棟はRC造4階建て延べ7061平方mの拘置支所・鑑別所庁舎・収容棟のほか2棟を整備。総延べ面積は約9456平方m。実施設計の履行期限は2026年3月31日まで。

 宇都宮拘置支所は1970年完成。庁舎はRC造4階建て延べ5165平方m。築50年以上が経過しており老朽化が著しい。耐震基準を満たしておらず安全性が確保されていない状況。

 宇都宮少年鑑別所は1982年完成の築42年。庁舎はRC造2階建て延べ2350平方m。経年劣化のうえ、他施設との機能集約による国有財産の有効活用と会計機関統合の業務効率化が求められている。機能集約後の鑑別所跡地の利活用については検討中。

 宇都宮拘置支所の敷地は、2013年3月に宇都宮市が認可した小幡・清住土地区画整理事業の都市計画道路3・4・102宇都宮日光線上に位置。今年度に予定される都市計画道路整備で敷地が分断され、干渉する付属建物の取り壊しを急ぐ。

 合築棟の整備では市から通知された仮換地を利用。都市計画道路整備による施設運営への影響を回避することに加え、現状施設の耐震強度不足と老朽の解消、国有財産の有効活用、業務効率化を図る。

 実施設計の簡易公募型プロポーザルの参加表明書提出期間は5月15日午後3時まで。持参または郵送(必着)で受け付ける。技術提案書提出期間は6月21日まで。見積もり合わせは7月26日に実施する。

 技術提案書の提出に必要な主な資格要件は、法務省競争参加資格(建築関係コンサルタント業務)の認定、1級建築士事務所の登録。

 業務は温室効果ガス排出削減に配慮する内容をテーマとした技術提案を求め、技術的に最適な者を特定する環境配慮型プロポーザル方式を適用している。

 手続き担当部局は法務省大臣官房施設課経理係(電話03-3592-7027、電子メールアドレス:skeiri@i.moj.go.jp)。

 法務省では敷地調査も発注予定で6月までに一般競争を公告。7月以降に入札する。業務内容は地盤調査と建築物その他調査。履行期限は9月までを予定している。

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