記事

事業者
民間工事情報

【水戸市】水戸市泉町に美術館/旧洋風銀行ホールに改修

2024/04/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 哲文化創造一般財団法人(福田三千男理事長)は、水戸市泉町3丁目の国道50号沿いに立地する洋風銀行の旧三菱UFJ銀行水戸支店をコミュニティスペースに改修し、周囲に美術館とカフェを備える「テツ・アートプラザ」を建設する。施設はRC造3階建て、建築面積1468・93㎡、延床面積2488・77㎡(1階1430・96㎡、2階837・22㎡、3階220・59㎡)。

 施工は田村工務店(水戸市備前町6-43、電話029-226-4141)。設計監理は大宇根建築設計事務所(東京都町田市森野1-33-18、電話042-724-3545)が担当。本年11月15日に着工し、完成予定は2025年3月27日。25年秋の開館を目指す。

 建設地は泉町3丁目1、2、4の敷地2405・15㎡。計画地には施設のほか、西側に前庭・中庭・北庭、東側にオープンスペースを設ける。

 計画では、旧銀行棟は「クヴェレホール」と名付け、コミュニティスペースとして改修し人々が自由に集えるような空間を創出する。オーディオ装置による音楽鑑賞、落語の上演などを行い、気軽に芸術文化に触れる空間とする。またワークショップや講座の開催、親子を対象にしたイベント、地域のサークルの発表の場など、人と人がつながる場として活用する。

 美術館は「クヴェレミュージアムMITO」と称して旧銀行棟の北西側に新築する。シルクロードの仏教美術、陶磁器を中心とした吉田光男コレクション、近代日本美術の礎を築いた日本画の巨匠や洋画の大家、郷土にゆかりのある作家などの優品から成る福田三千男コレクションを主軸とした作品を、身近に感じるような工夫をこらして展示を行う。

 旧銀行棟の東側には、来館者が憩える場として居心地の良いカフェを開設。軽食の提供などにより、近隣に居住する人や働く人たちにとっても利用しやすい店舗経営を行う。

 旧銀行棟は1909年(明治42年)に竣工した貴重な洋風建築。哲文化創造一般財団法人の福田理事長は、アダストリア代表取締役会長。




【外観イメージ図(中庭側)】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら