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群馬県下水道総合事務所

下水道総合事務所・根岸所長インタビュー

2024/04/27 群馬建設新聞


改称前の下水道課での経験も含め、下水道事業に8年間携わってきた。「縁あって下水道に従事させてもらっているが、日々の生活に直接影響する重要な役割を担っている下水道、その責務を果たせるように全力を尽くしたい」と意気込む。

下水道のストックマネジメント計画を23年度に策定しており「公共下水道と協調した流域幹線の整備などの新設はもちろん、計画に基づいた機械や設備の改築・更新、維持修繕を的確に進めていくのが大切な責務。能登半島地震でも下水道の機能停止が大きな課題としてあがっている。群馬県でも災害時に処理場など施設の稼働が止まらないよう、自家発電機による72時間無給油連続稼働が可能となるように増強工事事業を進めていきたい」と力を込める。

契約検査課に4年間所属していたことがあり、県内各土木事務所の工事検査を担当。「各地域に特徴があり、情報交換をしながら現場の意見をうかがえる貴重な経験であった。その時の経験は今でも生かされていると思う」と振り返る。

2007年に西毛地区を中心に大きな被害を出した台風9号の時は藤岡土木事務所に所属。土砂崩れによる国道462号の寸断、山間地での孤立者発生など各地で被害が発生していた。「災害対応のため、泊まり込みで対応に奔走した。技術者として災害の恐ろしさを目の当たりにした初めての経験であり、当時の被災状況は今でも鮮明に覚えている。災害はいつどこで起きるかわからず、それを伝えていきたい」と話す。

下水道総合事務所は事務や土木の職員だけでなく、機械、電気設備や化学を担当する多種多様な職員が在席していることが特徴で「どの係が抜けても成り立たなくなってしまうこともあり、各係の専門性を生かしながらまとめなくてはいけない。先輩には目配り・気配り・思いやりの3つを欠かさずに接することを忘れないように教わった。事務所の中だけのことでなく、業界の皆さまとの関わり方も含め、あらゆる場面で当てはまると思っている」と語る。

私生活ではさまざまな趣味を楽しんでいるという。ラジコングライダー、そば打ち、オオクワガタの飼育、カメラ、キャンプ、釣り、ギターに加え、最近はレザークラフトも始めたとか。

ラジコングライダーは、バルサキットから製作する本格派で、手投げであっても上昇気流にのれば雲の中に入ってしまい、見失いそうになったこともあるという。「初めてうまく飛ばせたときは下から見上げていたが、気分的にはコックピットから見渡しているような感動があった」と話す。

キャンプは家族と一緒にでも、一人ぼっちで行くのも楽しいと言い「いろいろなキャンプグッズを集める楽しみもあるが、焚火を囲み一緒にご飯を食べる瞬間が一番楽しい」と笑顔を見せる。

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