江戸川河川事務所の小池聖彦所長は、就任インタビューで「当事務所はいろいろな事業を行っている。江戸川の堤防整備や中川の治水対策などを実施してきた。身が引き締まる思い」と強調した。続けて「関係する自治体が多く、江戸川と中川、綾瀬川の流域を含めて計36市区町村がある。地域の皆さんと連携して流域の対策を進めていきたい」と意気込んだ。
堤防整備や維持管理は「建設関係に携わる企業の皆さんのおかげ。企業の皆さんにさまざまなことに取り組んでいただけるようなPRをしていきたい」と話す。また、若手技術者の入職を促せるようなインフラ整備の魅力も発信していきたいと考えている。
主要事業として、新規事業の江戸川水閘門整備を位置付けている。「江戸川水閘門は約80年が経過しており、改築に取り組む」とした。また、江戸川流域の流域治水として「首都圏氾濫区域堤防強化対策を行っている。杉戸町や松伏町、吉川市近辺で幅の広い堤防整備」を順次進めている。
このほか、中川や江戸川の堤防整備、「葛飾中川かわまちづくり」における良好な水辺環境づくりなどを実施する。
3月末に特定都市河川指定された中川綾瀬川流域の治水対策については「流域災害対策協議会を立ち上げて、流域水害対策計画を策定する動きになる。関係機関や流域の自治体と調整を進めていきたい」との見解を示した。
加えて「特定都市河川指定によって、流域で対策を行うことになるため自治体の首長に好意的に見てもらっている」と話した。
仕事を進める上では「何事も前向きに行う。いやいや仕事してもつまらない。楽しみながら仕事をしていきたい」と述べた。