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日光市、小来川公民館地区センター、5月に改築設計を公告、解体後25年度から新築工事

2024/05/03 栃木建設新聞

 日光市は、小来川公民館・地区センターを改築する。5月に新公民館設計業務の条件付き一般競争入札を公告する方針。現在地建て替えで、今冬に現公民館の解体工事に着手。新公民館は2025年度早期に着工し、26年度中頃の開所を目指している。当初予算に小来川公民館整備事業費6268万円を計上。解体を含む設計委託料1813万円、解体工事費4324万円を措置した。

 小来川公民館・地区センターは1968年に供用したRC造2階建て延べ床514平方mの施設。外壁のひび割れや雨漏りが発生するなど老朽化が著しい。地域住民の意向を踏まえ、住民同士や来訪者との交流を通じた地区活性化の拠点施設として再生する。

 新施設は行政の地区センターと公民館、保育(託児スペース)の機能を備える予定。延べ床面積は約370平方mを想定。地区センター事務室(約50平方m)、トイレ、倉庫、玄関ホールのほか、公民館機能(約220平方m)の大会議室、中会議室2室、調理室などを配置。保育機能は中会議室に設ける考え。

 敷地内には小来川診療所や小来川デイサービスセンター、小来川林業研修センター、消防団車庫が立地。診療所やデイサービスセンターは感染症予防の観点から集約は行わず、現公民館・地区センターを解体した場所に新施設を建設する。

 構造はS造または木造から選択。高齢者をはじめ誰もが利用しやすいユニバーサルデザインに配慮した平屋建ての建物とし、木質化を図る。駐車場は優先スペースやバリアフリー動線を確保する。

 災害時の防災避難拠点の機能を持たせ、近年整備したほかの公民館・地区センターと同様に太陽光発電設備、蓄電池の設置を検討していく。

 設計業務は新公民館と現公民館解体を併せて委託。5月中旬ごろ公告される見通し。設計完了後、現公民館の解体工事を秋以降に公告する。

 工事期間中は機能を林業研修センターに移転。今年度に必要な改修を実施する。

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