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栃木県宇都宮市

宇都宮市、大規模改修 空調など5月以降に分離発注、スケートセンター11億円で着工

2024/05/08 栃木建設新聞

 宇都宮市は、スケートセンター(城南3-15-32)の大規模改修に着工する。工事は6工種で分離発注。空調設備設置、特定天井、電気設備、放送設備、火災報知設備改修を5月以降、屋根防水改修を7月以降に公告する。6月からの休館期間に順次工事を実施。2025年11月の完成と12月のリニューアルオープンを目指す。総工費は約11億円を見込んでいる。

 空調は夏季の屋内運動場利用に対応するためパッケージエアコンを導入。設置箇所はリンク外側の休憩スペースを想定している。工期390日で空調のほか、給水管と消火管も改修。管工種で総合評価の一般競争となる。当初予算に25年度の債務負担行為限度額8億5531万円を設定した。

 特定天井は3150平方mの吊り天井を撤去。撤去後は剥き出しの空間なることから張りを塗装。トイレ洋式化や2階壁改修、ブラインド交換などの内装改修も含め工期は480日。建築工種で通常の一般競争。

 電気設備は総合評価の一般競争で発注。屋内キュービクルの更新と照明LED化、空調設置に伴う電気工事を予定。放送設備はスピーカーなどの機器を更新。火災報知設備は空調設置に伴い改修する。工期は各450日。屋根防水の改修面積は2000平方m。工期120日。

 スケートセンターはRC造2階建て延べ床面積4156・53平方m。敷地面積1万1549平方m。冬季リンクは30m×60m。フィギュアやホッケー、ショートトラックスピード、各スケート競技に使用。夏季フロアは1800平方m。バトミントン6面、バレーボール2面、卓球15台、その他多目的に利用されている。

 建物は1994年の完成で築30年が経過。屋根の雨漏りや外部柱のひびなど構造体に関わる劣化が見られる。劣化調査では屋根と内部が緊急修繕レベルのC判定だった。空調設置その他工事の設計業務はAIS総合設計が担当。

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