真岡市は科学教育センター(田町1349-1)を廃止し、社会福祉協議会など周辺施設の機能を集約する。複合化に向けた改修と外構の設計業務は指名競争で8日に開札。篠原設計が1900万円(税抜き)で落札した。履行期間は10月末まで。2025年度当初に施工業者を選定後に着工。25年度中の供用開始を目指す。概算事業費6億2000万円を投じる。
工事内容は機能廃止後の科学教育センターの内部改修。各施設の機能を集約するため主にレイアウトを変更する。外構は施設隣接の駐車場がないことから、周辺の武道館、図書館などの駐車場を見直し、外周道路も含め一体的に整備する方針。
施設内には社会福祉協議会、健診会場(成人、乳幼児等)、シルバー人材センターと青年女性会館が担っていた音出し可能な貸し出し会議室、ライブラリー教室(適応指導教室)を配置する。
科学教育センターは1993年完成の築31年。RC造2階建て延べ3544平方m。敷地面積5515・69平方m。直径約18m、座席数165席のプラネタリウムを備えた理科学習施設として建設された。
1階部分はプラネタリウムのほか大型観察実験装置室、実験室2部屋、事務室、機械室、準備室2部屋、会議室。2階は実験室、多目的ホール、科学情報室、準備室、指導室などの諸室構成。
2022年度に一部改訂された公共施設再配置計画では今後も利用可能な施設に位置付けられ、他機能を盛り込んだ複合施設に再生するとしている。
廃止理由には▽耐用年数を迎えたプラネタリウムの更新費用が3億円▽宇都宮市の県子ども総合科学館に国内最大級のプラネタリウムが導入▽理科学習は21年度から各校実施-を挙げた。
社会福祉協議会などが入居する総合福祉保健センターは機能移転後に、芳賀広域行政事務組合が入居する予定。
芳賀広域が入居する芳賀地区広域行政センターは雨漏りやエレベーター更新が必要なほど老朽化が進行。建物内一部は隣接するひまわり園のさくら作業所(下大田和)が移転予定。さくら作業所が使用する部分以外は解体する見通し。