来年度から(仮)第三小学校の建設に着手する昭和町は、同設計委託業者の選定をコンペ競技で行うことを決め、このほどコンサル七者に参加を要請した。メンバーは、馬場設計、望月建築設計事務所、春日設計の県内三者と、桂設計、日本技建、佐野建築研究所、石本建築事務所の県外四者。今月十日に開催を予定するプレゼンで各者のプランを募り、建設委員会の選考を経て、今月中に最優秀案を決定する運び。プラン作成の基準となる主要な施設の規模は、①校舎・延べ面積四、五〇〇㎡以内②体育館・延べ面積九二〇㎡の基準以上③プール・二五m×六コース――など。全体事業費には約二二億円が試算される。
町内で三箇所目の小学校となる同校は、生徒数の増加が進む押原小学校の学区の一部を分離、「少人数でゆとりのある教育環境づくり」を目指し、来年度の建設着手が計画されるもの。建設場所は、平成元年に先行取得を終え、現在、町民グラウンドとして利用している上河東地内の二万五、三七〇㎡の敷地。ここに、校舎棟をはじめ、屋内運動場、プールなどの学校施設一式を新たに整備し、十四年四月の開校を目指す。
町では、今年度当初から事業化にむけた準備に着手。国の来年度予算における補助金の仮認定にメドがついたことから、先の九月補正で設計委託費(三、五七〇万円)を計上。より新たな教育ニーズに沿った学校施設とするため、コンペ競技により設計の委託業者を決定する運びとなった。プランの審査は、町議、地元学区の区長、PTA関係者などで構成する建設委員会が担当。これまでに同校建設のコンセプトとして打ち出された「多様な形態で自由に使え、ゆとりや豊かさを実感できる学習空間」の意向に最も沿うプランを提案した一者を委託業者に最終決定する。
その後、すみやかに作業にかかり、校内に配置する施設全体の基本設計を年明け二月頃メドに取りまとめ、国に事業認可を申請。来年度予算における補助認定を受け、来秋には初弾となる校舎本体の建設に着手したい考えだ。