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茨城県産業人材育成課

7~9月に分離発注/電気・空調・トイレ工事

2024/05/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 県産業人材育成課が進めている県立産業技術短期大学校(IT短大、水戸市下大野町)の機能強化事業で、新棟の電気設備、空調設備、衛生設備(トイレ)の工事が7~9月に一般競争入札で分離発注となる。工事予算額は合わせて約8億6000万円。このほか、2025年度には外構工事(駐車場など)も発注となる。


 新棟はS造3階建て、延べ5072・11㎡で、既存グラウンドに新築する。主に専門課程の校舎となり、教室約10室、情報処理実習室約10室、実験室約5室などを設置する。来年12月10日までに完成させ、2026年4月の開校を目指している。

 設計は根本英建築設計事務所(土浦市)と長塚建築設計事務所(古河市)のJVが策定した。なお、既存の管理棟(RC造3階建て、延べ3410・6㎡)には応用課程の学生が入る。

 電気設備工事では、照明やエレベーター(1基)、太陽光発電設備を整備する。

 空調設備工事はエアコン一式、衛生設備工事はトイレとなっている。トイレは各フロア1カ所ずつで約32㎡。男子トイレ(小4、大2)、女子トイレ(4室)、多目的トイレを設置する。工期はいずれも15カ月。

 外構工事は新棟の前に駐車場(84台)を整備するもので、植栽工や外灯設置も行う。25年度に予算化して発注する。

 新棟新築工事については、先行して16日に公告となり、7月9日に開札予定。予定価格は14億9000万円(税抜き)。9月議会で本契約を経て、10月にも着工となる見通し。

 産業技術大学短期大学校(水戸市下大野町6342)は、05年の開校以来、即戦力となるIT人材の育成・確保に寄与している。近年の急速なデジタル化により、IT人材に対する需要は増加しており、県内企業でも質と量の両面から人材不足の声が上がっていることから、26年の大学校化に向け新棟を増築する。

 現在は専門課程(2年)として情報システム科と情報処理科があり、定員は120人。大学校化に向け、情報システム科にITエンジニアコースを、情報処理科に情報サービスコースを新設するほか、応用課程(2年)として応用情報専攻科を設ける。合計で定員は320人となる。

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