県林政課は17日、植物園等整備・管理運営事業にかかわる企画提案プロポーザルで、「株式会社ボタラシアンリゾート」(千葉県市川市)を優先交渉権者に決定した。同社は8社で構成する特別目的会社(SPC)で、秋山工務店(日立市)、秀建(千葉県千葉市)、浅川建設(那珂市)が施工する。実施設計・工事監理は柴建築設計事務所(水戸市)と大山都市建築設計(筑西市)が担当。6月議会で本契約について上程し、承認されれば実施設計に入る。来年3月まで施工し、4月のリニューアルオープンを目指す。概算事業費は30億円。
県植物園(那珂市戸4589)では施設の老朽化が進んでおり、施設運営費を県が負担し続けることが困難であるため、民間アイデアを活用し、新たなコンセプトで県民の森、森のカルチャーセンター、きのこ博士館とともにリニューアルに取り掛かることになった。
敷地面積は植物園が約13万5000㎡、県民の森が約75万5000㎡。市街化調整区域。
主な施設としてエントランス棟(W造平屋、300㎡)、宿泊施設(コテージ18棟・グランピング27棟)、温浴施設(W造平屋、1127・26㎡)、レストランW造平屋、349㎡)、バーベキュー場(W造平屋、676・40㎡)、バニラドームカフェ(熱帯植物館、S造平屋、2693㎡)などを新設する。ツリーアドベンチャー、ナイトライトアップ、ボタニカルワークショップといったアクティビティ施設も整備する。
基本設計は船場(東京都港区)が担当。
4月16日に整備と管理運営について公募型プロポーザルの手続きを開始。提案上限価格は29億8889万8000円(税込み)で、株式会社ボタラシアンリゾートのみが応募。5月17日に選定委員会を開催し、優先交渉権者とした。同日、基本協定も締結。
概算事業費30億円の内訳は、温浴施設10億円、コテージ2億3400万円、グランピング1億3500万円、エントランス棟1億円、レストラン1億円、その他付帯設備3億6350万円、実施設計費2億6800万円。
ボタラシアンリゾートの構成企業は次の通り。
【維持管理・運営】
◆一家レジャーサービス(代表企業)◆一家ダイニングプロジェクト◆ザファーム
【実施設計・工事監理】
◆柴建築設計事務所◆大山都市建築設計
【建設工事】
◆秋山工務店◆秀建◆浅川建設