国土交通省は、道路に関する2024年度の新技術導入促進計画で、新規に取り組む3テーマについて国土技術研究センターを導入促進機関に決めた。テーマは▽アスファルトの代替舗装材料技術▽予防保全型への転換に向けた舗装延命技術▽EV普及に向けた給電インフラに関する技術―。いずれも26年度までの期間で進める。
石油精製技術の向上で、アスファルトの残渣が発生しない状況と、世界的な原油価格高騰等も踏まえ、将来的にも安定的な舗装材料を確保する必要があるため代替舗装材料技術を研究する。求められる水準は▽アスファルト舗装と同程度以上の耐久性がある▽従来のアスファルト混合物に比べCO2排出量が同程度以下▽従来と比較して再生利用の観点において同等以上―。
舗装延命技術としては、舗装工事のLCC抑制、修繕や打ち換えの各段階で長寿命化が見込まれる技術が求められている。水準は▽従来技術に比べて長寿命化(延命化)の効果が大きい▽従来と同程度の時間で施工・交通解放が可能▽従来と比較してLCCが削減―。 給電インフラは、カーボンニュートラルに役立つ技術、道路交通・道路管理への影響が少ない技術、周辺環境への影響(健康影響含む)が無い技術が求められている。水準は▽舗装の維持管理に対する影響が少ない▽設置工事、運用時に道路交通への影響が少ない▽周辺環境に対する影響(健康影響含む)がない―。
導入促進機関は21日の道路技術懇談会で示したもの。