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建設業労働災害防止協会長野県支部

全分会 死亡ゼロ達成/危険ゼロ目指し活動/代議員会

2024/05/29 長野建設新聞

 建設業労働災害防止協会長野県支部(木下修支部長)は27日、第61回代議員会を長野市のホテル国際21で開催した。2023年は全14分会が年間で「死亡事故ゼロ」を達成。引き続き支部・会員一体となった運動を展開、徹底していくことを確認した。

 議事では24年度事業計画案などを原案通り承認。任期満了による役員改選では、木下支部長を再選した。木下支部長は「23年に県内で発生した建設業の休業4日以上の労働災害は278件で、前の年に比べ18件減少した。また、死亡災害については4人の尊い犠牲者を出してしまったが、前の年からは4人減少した。特に当支部においては14分会全てで死亡災害ゼロを達成することができた。これは分会の諸活動や、会員各企業の取り組みの成果であり、敬意と感謝を申し上げる」と述べ、「第14次労働災害防止計画の2年目となる本年も、引き続き一丸となって労働災害防止に向け事業を進めていく」と決意を述べた。

 また、多発する資材盗難に起因する労働災害の発生を懸念し、「片側通行のため設置した規制用信号機の電線を切り持っていく、工事看板用の鋳物の重りを端から盗んでいく、従来は考えられないような事態が実際に起こっている。そうしたことに気を配る必要もある」と警鐘を鳴らした。

 1年間死亡事故ゼロを達成した分会をたたえる支部長表彰では、全14分会を代表して須坂分会の山本仁一副分会長が木下支部長から表彰状を受け取った。

 会には来賓も多数出席し晴れの日を祝った。長野労働局の三浦栄一郎局長は「建設業の23年の死亡災害は4人で、依然として墜落・転落といった従来型の労働災害が発生していることを踏まえ、手すりの設置や墜落制止用器具の使用などの対策の徹底に厳正に取り組む」、県建設部の折井克壽技術管理室長は「建設業が今後も魅力ある産業として発展するためには、安心して働くことができる職場環境の整備が重要。県としても週休2日工事や適切な工期の設定による労働環境の整備を行うとともに、生産性の向上を図るためICT活用工事等を推進していく。これから本格的な梅雨期を迎え、作業環境が一段と厳しくなる。皆さんと連携を一層強化し労災防止に努めていきたい」と述べた。

 新役員は次の通り。(敬称略)

 ◆支部長=木下修(木下建工)

 ◆副支部長=依田幸光(木下組)、福原初(サンタキザワ)、長坂亘治(三六組)※新任、深澤信治(フカサワイール)※新任

 ◆常任理事=丸山悦二郎(南佐久分会長、丸山工務店)、松本知雄(佐久分会長、松本組)、佐藤公明(上小分会長、羽田組)、松木和彦(諏訪分会長、シガテクノス)※新任、桃沢傳(伊那分会長、田島建設)、木下勝貴(飯田分会長、木下建設)※新任、大沢謙一(木曽分会長、名工土木)、平林慶則(松筑分会長、平林建設)※新任、降幡真(安曇野分会長、山共建設)、郷津順一(大北分会長、小谷建設)、中沢栄一(更埴分会長、冨士建設)、山﨑喜彰(須坂分会長、須坂土建工業)、飯島泰臣(長野分会長、飯島建設)、下田諭(北信分会長、下田土建)※新任

 ◆監事=小林一吉(小林組)※新任、高見秀司(高見土建)※新任、堀内千一郎(堀内組)※新任、和田幸文(和田組)※新任

 ◆特任理事=大月昭二(県建設業協会)

 ◆専務理事=小林敏昭(県建設業協会)

 ◆常務理事=岩下康之(県建設業協会)

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