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群馬県沼田市

沼田浄水場の建て替え計画、27年度着工目指す

2024/05/30 群馬建設新聞


沼田市は下久屋町地内の沼田浄水場の老朽化にともなう改築更新計画で、白沢町高平を建設地とし、2027年度に着工し34年度の完成を目指す方針を示した。このほど基本設計の指名競争入札を行い、新日本設計(長野県稲葉市)が受注した。

建設地は白沢地区コミュニティセンターの東に位置する農地。用地買収は完了している。敷地面積は約1万4000㎡で、将来の水需要に対応し既存の敷地の1万7000㎡からダウンサイジングとなる。また既存施設よりも標高が96m高く、標高差による位置エネルギーを利用した自然流下方式で配水するため、停電時の断水リスクの軽減やランニングコストの低減が期待できる。浄水方式は既存と同じ急速ろ化方式で、容量は1日あたり1万3300立方mとなる。

24年度は基本設計を行い、25年度と26年度で実施設計、27年度から建築工事や電気設備工事、管工事などに着手し5カ年かけて整備、34年度の完成を目指す計画。

既存浄水場は、浄化用高架水槽、中区高架水槽、沈殿池などから構成され、建設から40年以上が経過。コンクリートの劣化や建物の老朽化が著しい状態となっている。

将来的には周辺の水道施設である下久屋上簡易水道や清水町簡易水道、白沢簡易水道との施設統合も可能としており、老朽化した下久屋町地内の低区配水池を廃止し、既存の浄水場敷地内に配水池の整備を行う方針も見込まれる。また、自然流下方式となるため、老朽化の懸念がある中区と高区の高架水槽の撤去も可能となる。

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