埼玉県土木施工管理技士会(松本泰典会長)は17日、2024年度通常総会をさいたま市内の埼玉建産連研修センターで開き、本年度の事業計画を決めた。
冒頭のあいさつで松本会長は「私たち現場に携わる技術者は、工事の品質はもとより工事のプロセスを把握し効率化を図り、安全に工事を進めることが大事だ」と強調。生産性向上にも努力していく考えを示した。
議事に移り、本年度事業計画や収入支出予算などの議案を原案通りに承認した。本年度事業計画には▽施工・施工管理技術に関する講習会、研修会、現場見学会の開催▽県、国の地域事務所との技術懇談会などを盛り込んだ。
総会には関東地方整備局企画部技術調整管理官の武藤健治氏、県土整備部の木村暢宏建設管理課長、さいたま県土整備事務所の小高巌所長、埼玉県建設業協会の小川貢三郎会長、全国土木施工管理技士会連合会の小林正典専務理事を来賓として出席。その中で武藤管理官は、4月に国交省がとりまとめたi-Construction2・0について「少ない人数で安全に快適に働ける生産性の高い建設現場の実現をめざし、建設現場のオートメーション化に取り組む」と説明した。小川会長は「新たな技術の研さんや習得に努め、より良い品質の工事と働き方改革実現にご協力を」と呼び掛けた。
役員改選では、さいたま支部副支部長に大川史芳氏(ユーディケー)と本庄支部副支部長に剣持淳一氏(関口組)が新任された。
閉会のあいさつで山口技術顧問は本年度の事業計画について「ICT活用の普及・拡大に向けた取り組みとして、支部と連携し研修会や活用現場の見学会を積極的に実施していく。また、4月から開始された建設業における残業規制について、現場の実態や課題などを現場の皆さんの意見や要望を参考に、発注者や全国技士会との意見交換の場を設けて、改善・解決に向けて努めていく」と方向性を示した。