県上下水道課は、2024年度流域下水道事業の概要をまとめた。下水道資源化工場を含む4流域6処理区の整備に18億9662万5000円を計上。このうち社会資本整備総合交付金には10億8612万5000円を配分し、鬼怒川上流(中央処理区)県央浄化センター(上三川町)の水処理施設の増設工事を継続。新たに電気と機械設備工事に着手する。防災・安全交付金は8億1050万円で、6処理区の管路施設耐震設計と工事、浄化センター設備の更新設計と対策工事を実施。新規では北那須浄化センター塩素混和池の耐水化工事、巴波川浄化センターでは管理棟などの耐水化設計に着手する。
県央浄化センターは、6系列目の1系列2池を増設。増設は26年度に流入水量が現在の処理能力日量6万4500立方mを上回るため。増設規模は2池で日量1万2900立方m。
21年度に日本下水道事業団(JS)に委託し基本・実施設計を日水コンでまとめた。工事は22年度からJSに委託し、土木躯体を先行。最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿池の増設に伴う土木と建築工事を実施。24年度からは電気・機械設備に着工する。
流域別下水道整備総合計画は3カ年で策定。23年度が基礎調査、24年度は解析を行い25年度に計画をまとめ、26年度以降の整備に反映させる。鬼怒川上流や巴波川、渡良瀬川下流の利根川流域、北那須の那珂川流域に分け計画を策定する。
ストックマネジメント計画に基づく老朽化対策では、各処理区とも管路施設耐震化の進ちょくを図る。流域下水道の幹線管渠は、マンホールと管渠の接続部が約3900カ所。
このうち下水道法施行令の改正で管路施設の耐震化が義務化される前に整備され、耐震性がない接続部が1978カ所。県は緊急輸送道路や避難路などに埋設されている431カ所を優先箇所に選定。
24年度は管路とマンホール接続部の可とう化を鬼怒川上流処理区で8カ所、中央処理区が26カ所、巴波川19カ所、思川処理区は27カ所。鬼怒川上流ではマンホール鉄蓋12カ所を更新、大岩藤処理区のマンホール11カ所を耐震化する。
処理場では鬼怒川上流が汚泥脱水機1基と監視制御設備の更新工事を25年度まで実施。
巴波川は最初沈殿池への流入ゲートを更新するため設計を委託。25年度以降の工事に備える。
耐水化対象は揚水機能の沈砂池ポンプ棟(ポンプ・電動機・現場操作盤)、管理棟(受変電設備・自家発電設備)、管廊(管理棟・水処理施設・汚泥処理棟・汚泥濃縮棟の各施設が連絡)、接触タンク棟(電気室・ろ過設備)、屋外(場内用水利用の井戸ポンプ設備)と消毒機能の接触タンク棟(電気室・塩素注入設備)。設計を委託し対策工法を固める。監視制御設備は25年度まで2カ年で施工する。
北那須は塩素混和池の耐水化工事に着手。構造と規模はRC造平屋建て延べ374・79平方m。工事は防水扉の設置、止水板、躯体の嵩上げを実施する計画。継続の監視制御設備は工事完了予定。
大岩藤は放流ポンプ棟と汚泥処理棟を耐震診断。診断結果に応じて設計を委託、工事に着手する予定。汚泥処理棟はRC造地下1階地上3階建て延べ面積が1807・45平方m、建築面積575・84平方m。
下水道資源化工場は下水汚泥肥料化の検討に着手する。肥料化やリン回収の可能性などを調査。国交省が3月に公表した標準手順書を参考に調査検討業務を上半期までに発注する見通し。
















