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茨城県茨城町

限度額38億に増額/新たな文化施設工事

2024/06/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 茨城町は、6日開会の第2回定例町議会に一般会計補正予算案(第1号)を上程した。建設関連では(仮称)新たな文化的施設建設工事で、2025年度まで設定している債務負担行為の限度額31億円に6億9900万円を追加し、37億9900万円とした。補正予算案の議決後、工事入札の再公告を目指す。

 新たな文化的施設建設工事の債務負担行為は、23年度12月補正予算で25年度まで3カ年の限度額31億円を確保した。24年に入って工事の事後審査型一般競争入札を公告したが、人材不足や物価高騰などにより3月19日の開札が不調となった。

 町では不調の原因を精査し、今後の方向性などを検討。今回の補正予算案で限度額を増額することにした。

 今後想定する流れは、補正予算の議決後、審査会などを経て速やかに再公告を行い、工事請負契約に係る議案を議会に上程。本契約し、工事に着手できるよう進めたい考え。その後は2カ年程度で施工し、26年度中の供用開始を目指す。

 同施設は、町役場西側の中央公民館大ホール棟の跡地、大字小堤1070外に建設する。敷地面積は約1万69㎡。

 施設は、RC造(一部S造)3階建て延べ床面積約3730㎡(駐輪場等含む)を想定。最高高さは15・7mで、駐車場53台(うち身障者用3台)、駐輪場40台を配置する。

 ユニバーサルデザイン計画では、「みんなが使いやすい施設」へ整備を行う。

 耐震性能として構造はRC造(一部S造)とし、架構形式は耐震壁付ラーメン構造(壁式ラーメン構造)を採用。

 浸水対策では主に、既存中央公民館の地盤を嵩上げし、建物の1階床レベルを役場庁舎と同じ高さに設定。受変電設備や自家発電設備などの重要設備は2階レベルに設置する。空調設備や舞台設備等においても、使用上支障のない範囲で2階以上に設置し、設備被害を最小限に抑える。2階屋根を垂直避難ができるようデッキテラスとし、外部階段を3カ所設置する。

 一般会計補正案全体では2億6235万1000円を追加し、累計総額は151億3735万1000円となる見込み。

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