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国土交通省

間接工事費は1工種/土木工事積算基準の改正

2006/03/29 本社配信

 国土交通省は28日、土木工事積算基準の改正について公表した。間接工事費で1工種を改正するほか、土木工事標準歩掛と建設機械損料も改正する。18年度からの適用となる。

 間接工事費(共通仮設費、現場管理費)は、既設定の21工種ついて、平成16年度竣工工事の実態調査結果を用いて分析した結果、「下水道工事(2)」の1工種について、比率を改訂することにした(詳細は別表)。「下水道工事(2)」は、開削工法または小口径の推進工法による管渠工事を指す。

 土木工事標準歩掛では、▽機械土工(埋戻工)▽擁壁工(プレキャスト擁壁)▽軟弱地盤処理工(スラリー撹拌工)▽場所打杭工(ダウンザホールハンマ工)▽堤防除草工▽路側工▽道路除草工▽重建設機械分解・組立―の8工種で改正する。また「落橋防止措置工」を新規に制定した。「アンカー工(鉄筋挿入工)」については、市場単価方式への移行に伴い、削除する。

 建設機械損料は、総務省の調査を基に見直した。全体の動向を現行損料と比較すると、年間の運転時間で前回比0・97、年間の運転日数で同0・99、年間の供用日数で同0・97と微減。原因としては工事量の減少が考えられている。

 公共工事の積算に際しては、標準的な工事価格が算定できるよう実態調査を行い、できる限り実態に近づけるように基準を整備している。土木工事の積算体系は、直接工事費、間接工事費(共通仮設費、現場管理費)、一般管理費などで構成している。



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