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公告は今月中を目指す/釜無川浄化センター耐水化

2024/06/07 山梨建設新聞

 県流域下水道事務所は、釜無川浄化センター管理本館外耐水化工事を本年度に進める。工事は総合評価方式の一般競争入札を執行して発注する。担当課では現在積算業務を進めている段階にあり、今月中の公告を目指す。

 富士川町長沢1790に位置する管理本館とスクリーンポンプ棟を対象に、耐水性能を高めるための工事を進める。

 工事では止水板や防水扉、防水シャッターを設置する。このうちの止水板はアルミ製のものを使用して浸水を防ぐための壁をつくる。また、開閉できない窓などにはアルミ板で覆う形をとる。

 他県では近年頻発化する大雨によって下水道施設が水没し、処理機能が停止する被害が発生しているという。処理施設内にはモーターや電気関係の機器が多く備わっており、浸水被害から施設を守るための工事を行う。

 管理本館はRC造で地下1階、地上3階建てで、内部にはブロワー室や自家発電機室、電気室などが備わる。スクリーンポンプ棟はRC造地下2階、地上2階建てで、スクリーン機械室やポンプ室、ポンプモーター室などを配する。

 同処理場は本県の中でも一番広い面積を抱えている施設という。そのため被害の際には影響を受ける範囲も一番高いと考えられるため、ある程度の水位に達した場合においても施設の維持に耐えられるような工事を進めていく。

 設計業務については天野建築設計事務所が担当してまとめた。

 工期は7カ月間を見込んでおり、本年度中の完了を目指す。


【写真=釜無川浄化センター管理本館】

釜無川浄化センター管理本館

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