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(研)土木研究所

【SBIRフェーズ3】キックオフイベント開く/土研の新技術セミナー

2024/06/04 本社配信

 土木研究所は4日、東京都千代田区内の御茶ノ水ソラシティを会場に2024年度の新技術セミナーを開催した。国土交通省の中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)のキックオフイベントとして、事業テーマを各プロジェクトリーダーが紹介した。会場には約200人が集まり、今後の取り組みなど興味深く聞いていた。

 開催に当たり藤田光一理事長は、土木新技術セミナーについて、土研が生み出した新技術をテコに、それだけの説明会ではなく、それを取り巻く関係の深い研究技術分野の全体像を建設分野の技術展開に関心を持つ人たちに、旬なテーマに絞りやってきたと経緯を説明。今年は特別企画として土研が運営支援法人を務める基金事業が「建設やインフラなどに関わる技術に新展開をもたらす重要な契機ではないか。この趣旨を皆さんと広く共有させていただく。技術と社会経済との関係の進化を考える、非常に良い機会になる」とセミナーへの期待を表した。

 来賓として国土交通省の吉岡幹夫技監、基金設置事業で基金設置法人となっている低炭素投資促進機構の柏木孝夫理事長、同事業で統括プログラムマネージャーを務める高知工科大学・東京大学の磯部雅彦名誉教授が、事業の重要性や今後の期待など込めてあいさつした。

 SBIR事業テーマは各プロジェクトリーダーが紹介。テーマは▽建設施工・災害情報収集における高度化(省力化・自動化・脱炭素化)の技術開発・実証▽デジタルツインを活用した公共構造物(道路・河川)の維持管理手法の技術開発・実証▽都市デジタルツインの技術開発・実証▽次世代機器等を活用した河川管理の監視・観測の高度化に資する技術開発▽次世代機器等を活用した道路管理の監視・観測の高度化に資する技術開発―の5つ。

土研の新技術セミナー

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