記事

事業者
(社)長野県建設業協会

“地域の守り手”所作学ぶ/新入社員研修を開催

2024/06/12 長野建設新聞

 県建設業協会(木下修会長)は11日、会員企業等を対象とした新入社員研修を松本市の松筑建設会館で開催した。入社2年以内の社員54人が参加し、社会人のマナーや、建設産業で働く者としての所作を学んだ。深澤信治副会長は若手技術者たちへ「10年後、20年後に、会社や業界を引っ張っていく人材になってほしい」と想いを伝えた。

 この研修は、新入社員が定着し、次世代の担い手として育つことを支援することを目的とした恒例事業。今年で13回目を迎える。一昨年から従来の宿泊形式を2日にわたる日帰り形式に変更するとともに、2回に分散して開催しており、今年は今週14日までに合計102人が参加する予定。女性の受講者も年々増えており、今回は全体の約2割を占めた。

 11日の開講式で深澤副会長は「県建設業協会は県内507社の建設会社で組織された団体。皆さんが入社された会社は会員企業として、さまざまな建設物を造るかたわら、協会活動として施工技術の向上に資する研修会や経営改善の取り組み、国・県への提言、あるいは地域ボランティアなどを行っている。能登半島地震でも被災地へ物資の支給などを行った」と紹介。

 そして「建設業界は今、人材不足、特に将来の担い手である若手技術者が大変不足している。そんな中、皆さんは縁あってそれぞれの会社に入社された。10年、20年後に会社や業界を引っ張っていけるような素晴らしい人材になってほしい」と期待を込め、「この研修で社会人として、さらには建設業のプロとしての心構えをを身に付けてほしい。会社に戻り、周りの人たちに『研修に行かせて良かった』と感じてもらえるよう、意義のある研修にしてほしい」とエールを送った。

 研修では全国建設産業教育訓練協会富士教育訓練センターの協力の下、社会人としての基本動作に始まり、ビジネスマナー、コミュニケーション能力を高めるためのグループ演習などが行われる。

記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら