記事

事業者
群馬県みなかみ町

かわまちづくり事業で園池整備工事と休憩施設建設工事を早くて9月ごろ発注

2024/06/12 群馬建設新聞


みなかみ町は湯原地内の道の駅水紀行館と清流公園で一体的に進めているかわまちづくり事業で、園池整備工事と休憩施設建設工事をそれぞれ早くて9月に発注する。2025年5月のオープンを目指し整備を進める方針。設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。当初予算で親水公園などの工事費として5049万円を計上した。

園池整備工事は、21年度から3カ年かけて整備した3カ所の池を対象に石積みや造作を行う。池は、子育て世代に配慮した親水施設として、子どもが水遊びできるよう3~4㎝の水深としているほか、魚のつかみ取りができる想定として20~30㎝の水深、釣りができる想定で約50㎝の水深となる3種類を設けた。

現在はコンクリートがむき出しの状態となっているため、自然との一体化や景観の観点から石積みやモルタルでの造作工事を行う。また、園内のパーゴラやパラソルの設置についても検討を行っている。園池整備工事は河川の出水期を避け秋に発注する。

休憩施設として整備するカフェはW造平屋、延べ床面積53㎡の規模。道の駅と清流公園の中間あたりに立地し、川が見渡せるデッキを設ける。地元食材を使った軽食メニューを提供し、食事のできる休憩席として20席設置予定で、ユニバーサルトイレ1基も整備する。

また、園内の傾斜に枕木を階段状に並べ、休憩や官民連携のイベントなど多目的な利用ができる整備も併せて計画しており、引き続き詳細な内容を検討し9月ごろの工事発注を目指す。

同事業は19年度に国土交通省のかわまちづくり支援制度の登録を受けており、河川空間を一体的に整備し、自然体験の場や休憩施設を設け、地域の魅力向上のほか水上温泉街やJR水上駅などエリア一体として観光振興の促進を図るものとしている。

なお、池の整備は須田建設(みなかみ町)が担当した。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら