大洗町は、10日に開会した第2回町議会定例会に補正予算案を上程した。水道事業会計補正(第1号)で、配水設備改良費に2億2000万円を計上。同工事は、3月12日に老朽化した水道管が破裂し町全域で漏水が発生したことを受け、緊急整備部分として延長450mに議決後、速やかに着手する。約5カ月程度で完了させる方針だ。
その後、残る石綿管延長24・3㎞は2025年度から約10年をかけて整備していく。工事費は約55億円を試算。
今後の整備は、第1次整備区間(延長2700m、既存石綿管φ400)、第2次整備区間(既存石綿管φ250)に分けて進める。第2次整備区間の設計に関しては来年度以降に着手する方針だ。
今回の漏水発生を受け町では検討委員会を立ち上げ、今後スピード感を持ち新たな更新計画を策定していく。計画に基づく優先的な予算処置により安心安全な水道水の供給に努めていく。併せて、応急復旧に必要な補修材料を確保することで有事に備える体制を構築していく。
今年度の緊急整備部分は、潮騒の湯前の道路。新管種はダクタイル鋳鉄管(φ400)で土被りは1~1・5m。
一般会計補正予算案は、9795万円を追加。建設関係の補正はない。議決後の累計総額は96億1772万8000円となる。
【緊急整備区間の一部】