常総国道事務所の国道6号牛久土浦バイパス整備事業が進んでいる。2024年度にはⅡ期区間で工事3件を行うほか、設計・調査業務2件を7月から順次発注していく考え。発注方法については、工事がいずれも一般競争入札、設計・調査業務はそれぞれ簡易公募型競争入札となる。24年度の事業費として35億5000万円を計上し、主に調査設計、用地買収および改良工事を推し進めていく。
土浦地区では中地先を対象に、隣接2工区の地盤改良工事を実施する。深層混合処理工法を想定。いずれも発注規模は2億円以上3億円未満となる。それぞれ7~9月に発注、工期は約10カ月となる見込み。対象地が県南病院(土浦市中1087)の南側。今後は、全体の進ちょくを見ながら盛土工へ進めていく。現道との交差部に関しては橋梁を整備する方針。
つくば地区改良工事ではつくば市菅間地先~高崎地先で道路土工1万?、路盤工、縦断管、情報ボックスを整備する。発注規模が1億円以上2億円未満となる。10~12月に業者を選定、約8カ月の工期で施工する予定だ。
構造物詳細設計に関しては7~9月に委託し、履行期間として約7カ月を見込む。県道谷田部牛久線との交差部におけるアンダーパス整備に係る箱型函渠(1カ所)、U型擁壁(2カ所)の詳細設計を行う。橋梁部(幹線道路交差部)の標準幅員については19mとする。整備地が、つくば市高崎地先、つくば双愛病院(高崎1008)そば。
環境調査に関しては10~12月の委託、約8カ月の履行期間を予定している。計画区間全体を対象に猛禽類調査および植物類調査を実施していく。
そのほか、24年度には道路および橋梁の詳細設計2件をまとめる。工事の発注時期については検討中。橋梁詳細設計では、市道が同バイパスをまたぐ部分における2橋の詳細設計や景観検討などを協和設計(大阪府茨木市)が担当。当初の履行期間を5月31日までとしていたが、秋ごろまで延伸する。
跨道橋の構造が、牛久市城中町地先の城中跨道橋はPC単純中空床版ポータルラーメン橋を想定。つくば市高崎地先の高崎跨道橋に関しては鋼単純少数I桁橋、逆T式橋台、既製杭。
さらに、土浦市中村西根地先~土浦市中地先の第Ⅱ期区間(L2・7㎞)を対象に、暫定2車線の道路詳細設計、平面交差点設計を行う。牛久市城中町地先~つくば市高崎地先の第Ⅲ期区間(L5・5㎞)では、配電線路経路および道路・交差点照明施設の設計を実施。復建技術コンサルタント(仙台市)が年内を履行期間としてまとめる。
同事業は、牛久市遠山町字馬内地内から土浦市中字竹ノ下地内に至る全体計画延長15・3㎞のバイパスを整備するもの。標準幅員25・25mの4車線道路を計画している。道路区分第3種第1級、設計速度が80㎞/hとなる。Ⅰ期区間の延長5・2㎞については暫定2車線が先行して開通済み。
用地取得に関しては地権者と任意協議を進めつつ、土地収用法に基づく取得を視野に、事業認定申請を行う方針だ。
【事業位置図】