県土木施工管理技士会(野島登会長)は19日、第40回通常総会を長野市のホテル国際21で開き、任期満了による役員改選で、唐木和世氏(廣瀬建設工業)を会長に選出した。副会長は従来の2人体制から3人体制に強化。石塚博敏氏(宮下組)、関川光寿氏(関川組)、武田敏光氏(武田組)を新任した。唐木会長は就任のあいさつで「会員のためになる成果を上げるべく、焦点を絞り取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
総会には来賓として県建設部技術管理室の玉川博之主任専門指導員をはじめ発注部局の代表者、また県建設業協会の木下修会長と副会長4人も出席し、晴れの日を祝った。
冒頭、野島会長は「われわれは発注当局の意図を汲み、事業推進に最大限努力するとともに、自らの災害対応能力を維持・増強しなければいけない。技士会としても安全・安心な社会資本を整備するという社会的使命を会員一丸となって果たしていく。技術者としての原点に立ち、安全で良質で早く、しかも経済的に、さらに労働災害の根絶を目標とし、資質の向上に努める。技術者・技能者不足などについては、共通の課題を抱える県建設業協会とも連携し対応策を実施していきたい」と述べた。
来賓を代表してあいさつに立った県建設部の玉川主任専門指導員は「昨年度は書類の簡素化について、技士会の皆さんの意見を聞きながら工事書類簡素化ガイドラインを改定した。また、2月の意見交換でもさまざまな意見・提案をいただいている。人材確保はもちろんだが、今後の少子化・人口減少社会を踏まえた働き方や業務改善について、さらに踏み込んだ議論が必要だと考えている。皆さんが日頃から技術力の向上や、工事に関する課題解決に取り組まれていることに敬意を表するとともに、建設DXの積極的な導入・活用により、さらなる生産性向上や省力化を図り、持続可能な建設業に向けて取り組まれることを期待している」と述べた。
■表彰式で30人たたえる
恒例の表彰式では、全国土木管理技士会連合会表彰で8人、土木施工管理技術論文・技術報告表彰で1人、県土木施工管理技士会長表彰で21人が受賞の栄誉に浴し、野島会長より表彰状と記念品が手渡された。
受賞者を代表してあいさつに立った村松直敏氏(村松建設)は「施工管理を仕事とし、長年この道の実務に携わってきた。このような形で認められたことを大変うれしく思う。今後、さらなる土木施工管理技術の習得、実践に励んでいく」と研さんを誓った。
また総会後には、第28回土木施工管理技術論文・技術報告表彰で技術報告の優秀賞を受賞した川田幸二氏(倉品組)が技術発表を行った。
2024・25年度役員は次のとおり(敬称略)
◆会長=唐木和世(廣瀬建設工業)※新任
◆副会長=石塚博敏(宮下組)※新任、関川光寿(関川組)※新任、武田敏光(武田組)※新任
◆理事=渡邉哲司(渡辺組)、黒澤和之(大進建設)※新任、岩下通孝(岩下組)※新任、高山徳也(藤森土木建設)、黒河内勇雄(黒河内建設)、棚田稔(長豊建設)、青木孝尚(木曽土建工業)、草田章夫(草田組)※新任、等々力充(武井組)、遠藤清門(遠藤建設)※新任、笠井識敬(笠井建設)※新任、市川興助(市川建設)、丸山浩次(中野土建)、和田幸文(和田組)、半藤大輔(野沢総合)、小林敏昭(県協会専務理事)、岩下康之(県協会常務理事)※新任
◆監事=堀籠茂文(安土倍組)※新任、堀内千一郎(堀内組)※新任、小松正和(小松建設)※新任
■2024年度建設技術者表彰受賞者
◎全国土木施工管理技士会連合会表彰
【第3条】
永年にわたり役員、または委員会の委員として尽力し、功績が顕著な者
◆小林一吉(小林組)◆小松保久(小松組)
【第4条第2項】
優良工事として表彰された公共工事に監理技術者または主任技術者として従事した技術者、および優良技術者として表彰され、他の模範となる者
◆北村義治(小池組)◆今井賢太(サンタキザワ)◆長島輝男(木曽土建工業)◆宮下克寛(北沢建設)◆渡邉忠芳(フカサワイール)◆瀧野英樹(松本土建)
◎第28回土木施工管理技術論文・技術報告受賞者 ◆川田幸二(倉品組)※技術報告優秀賞「仮設作業構台によるコスト削減の達成」
◎2024年度長野県技士会長表彰
◆川村順一(川村建設)◆柳澤章一(大井建設工業)◆満木一志(竹花工業)◆金森潤哉(堀内建設)◆髙山志郎(常富興業)◆白鳥和宣(箕輪建設工業)◆久保田伸(久保田組)◆鈴木功治(吉川建設)◆野牧慎治(トライネット)◆砂山右近(山一建設)◆洞澤幸一(奥原重機建設)◆赤塚治信(共立建設)◆二木弘(ニッコウ)◆丸山博行(遠藤建設)◆髙橋翔太(相模組)◆髙野和夫(武田組)◆山本仁一(カネト建業)◆江澤剛志(中野土建)◆清水成喜(塩川組)◆村松直敏(村松建設)◆廣瀬政之(廣瀬建設)