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群馬県みなかみ町

旧一葉亭の活用事業は25年度着工へ向け検討を進める

2024/06/21 群馬建設新聞

みなかみ町は、産官学金連携による魅力ある観光拠点整備事業として湯原地内で進めている旧一葉亭の解体と活用について、2026年夏ごろに新たな観光施設のオープンを目指し、25年度に改修工事に着手する方針を示した。現在、活用事業者に決定したStaple(広島県尾道市)が建物の活用規模などの検討を進めており、秋までにコンセプトを決定し、年内には事業発表を行う見通しとなっている。

旧一葉亭の解体工事は第3期として月建設(みなかみ町)が進めており、本館、新本館、第二別館、エネルギーセンターを対象に内装関係や強度に関係しないブロック壁、給排水のポンプなどを撤去し、躯体を出す作業を行っている。工期は12月末まで。

今後、3月議会で譲渡契約の議案を上程する見込み。議決後には権利が渡り、工事発注はStapleが行う。事業は活用事業者と町が協調しながら進めるものとしている。

建物の概要は◇本館=1967年建設、RC造(一部SRC造)6階建て、塔屋RC造2階建て◇新本館=1978年建設、RC造(2階以上S造)地上7階地下1階建て、塔屋S造1階建て◇第一別館=1964年建設、RC造6階建て、塔屋RC造2階建て◇第二別館=1958年建設(1996年増築あり)、S造(地下部分RC造)地上1階地下2階建て◇エネルギーセンター=1960年以前建設(1994改築)RC造4階建て-となる。

産官学金連携まちづくり事業は、町と群馬銀行、オープンハウスグループ(東京都渋谷区)、東京大学大学院工学系研究科の4者が包括連携協定を締結し、地域活性化や住民サービス向上に向けたまちづくりに取り組むもの。水上温泉街での廃旅館の増加を背景に、廃業した旅館やホテルなどの解体や利活用を進めている。自然を体感でき、地域と共生できる新たな観光拠点とすべく検討を進めるとしている。

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