解体工事着手前の旧身延中学校校舎を対象に、地上とUAVによるレーザー測量を行い、教育資料などに保存する取り組みが17日に行われた。測量業者のリナン(梅平2444-5)が身延町に提案し実現したもの。
同社は最新の測量技術を使って、建物の姿や形を後世に残すことや、学術的な資料などに生かすための新しい考え方の一つとして測量に取り組んだ。
当日は、梅平1000に建つ旧身延中学校の校舎において、間もなく校舎の解体工事に移る前に、町の施設整備課の協力を得て測量作業を行った。建物の外観部分を中心とし、同社の職員が地上レーザー測量とUAVレーザー測量を進めた。
UAVレーザー測量では、事前に飛行航路のプログラムを組んだドローンを使い、無人航空機操縦士の資格を持つ同社職員の操作によって作業を行った。
今後は測量したデータを使い、自社で解析作業を進めて保存に向けたデータの完成を目指す。
このような測量技術を生かした取り組みにより今後は、お寺などの貴重な重要文化財をデータ保存することや、災害対策として構造物などを事前にデータ化することで、復旧作業への活用にも期待される。
同社の望月侑代表取締役社長は「建造物をデータ化することで、次世代の子どもたちに建物の歴史を残すことができる。新しい時代の建物の保存方法として、私たちにとってもチャレンジ。こういう取り組みは今後いろいろなところで必要になってくると思う」と話していた。
【写真=旧身延中校舎でUAV測量を行った】
















