記事

事業者
茨城県かすみがうら市

早期に設計プロポ/消防庁舎移転 総事業費は17.6億

2024/06/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 かすみがうら市は、消防本部および2消防署の移転整備を行う。現在の千代田庁舎に消防本部および西消防署を移転。東消防署については旧霞ヶ浦保健センター跡地への建て替えを進める。早期に公募型プロポーザルで3施設の改修・新築に係る基本・実施設計を委託し、2カ年でまとめていく。27年度の開庁を目標に、26~27年度で施工。概算事業費については総額17億6714万3000円とした。

 このほど公表した「消防庁舎等整備基本計画(案)」では、千代田庁舎防災センター(上土田461)を改修し、消防本部として利用する方針を示した。併せて西消防署を同庁舎駐車場へ移転新築する。付属設備として来庁者用駐車場や危険物倉庫、訓練施設(プール、訓練塔)についても併設する想定。会議室や市民相談室、研修室などは、同庁舎本館を改修して設置する。

 西消防署については、必要面積796㎡で試算。車庫(279㎡)、事務室兼指令室(110㎡、配置人員20人程度)を設ける。生活スペースには仮眠室・更衣室(男子用4人×5室、女子専用1室)、浴室、洗濯場、食堂、厨房、休憩室、トイレ(男女・多目的)などを整備。

 付属施設としては、来庁者用駐車場のほか、危険物倉庫、ホース乾燥設備(リフター付き)、水槽(10㎡、深さ0・5~2m)、訓練プールおよび訓練塔を備える計画だ。

 防災センターおよび千代田庁舎本館については内装や機械設備など、最低限の改修にとどめる方針。防災センターの建物がS造2階建て、延べ床面積1020㎡、1997年築。本館はRC造3階建て、延べ床面積3398㎡、74年築。全体敷地面積1万7567・92㎡を有する。

 西消防署移転後の既存施設は解体し、借地返還を行う。現在の消防本部・西消防署(上土田501)は、RC造2階建て、延べ床面積744・11㎡。敷地面積4990㎡、77年築。訓練施設を除く付帯施設は12棟となっている。

 東消防署については、旧霞ヶ浦保健センター(深谷3671-2)の跡地へ移転新築する。予定地の敷地面積が3030・89㎡。必要面積としては498㎡を見込み、車庫(117㎡)、事務室兼指令室(54㎡、配置人員10人程度)、多目的室(45㎡)、生活スペースなどを設ける。そのほか、危険物倉庫、ホース乾燥設備(リフター付き)、水槽、非常用発電設備を整備していく。

 移転後は既存建物を解体し、跡地の訓練施設は継続利用する。現在の東消防署(宍倉2410-6)がRC造平屋建て、床面積448・06㎡、79年築となる。敷地面積が3922・84㎡、付属棟は5棟。

 事業費の内訳については、設計業務委託費9963万8000円、消防本部庁舎改修および西消防署新築工事費7億8550万円、東消防署新築工事費7億2540万円などとしている。




【消防本部・西消防署(市提供)】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら