県境工事事務所は、2024年度に女沼川など管内4河川の改修を計画している。女沼川では、北日下部橋の下部工を予定。6月末に工事公告を行い、工期を7カ月として24年度内には完了となる。西仁連川、東仁連川においては、法面に護岸ブロックを整備し、飯沼川では河道掘削を行う。いずれも7月中旬までに公告を行い、工期が6カ月。24年度内には工事完了を予定している。
女沼川では、古河市前林地内の北日下部橋において橋梁下部工を計画。逆T式橋台2基を設置する。橋梁は市道橋で、PCポステン単純バルブT桁。橋長が26mを予定。橋梁の詳細設計についてはセントラルコンサルタント(中央区)が担当した。
北日下部橋のほか、前林地内の日下部橋、北新田橋、加耕地橋の3橋において現在、上部工を進めている。下部工の施工は、日下部橋を森田建設工業(古河市)、北新田橋を小沢道路(古河市)、加耕地橋をタカノ重機土木(古河市)が担当し、工事は完了している。
上部工においては、日下部橋が河川課発注により、IHIインフラ建設(江東区)、境工事事務所発注により北新田橋は安部日鋼工業(岐阜県岐阜市)、加耕地橋はオリエンタル白石(江東区)が担当し、整備を進めている。上部工は24年度内には完了となる。
女沼川改修事業の事業区間は5500m。うち下流部3700mを先行整備区間として設定した。22年度より「防災・減災、国土強靭化のための5カ年加速化対策」を活用。先行整備区間の残り1500mにかけて整備を進めている。
坂東市沓掛地内の西仁連川と、常総市大生新田地内の東仁連川においては、法面に護岸ブロックを設置する。西仁連川の工事区間が延長約175m、約920㎡にかけて平張ブロック工を実施する。東仁連川では、延長が約10m、約180㎡の平張ブロック工を予定している。坂東市幸田の飯沼川については、延長約200mにかけて河道掘削を行う。
管内では、近年の線状降水帯発生による大雨の影響で、西仁連川にて15年に堤防が決壊、19年には越水、漏水の水害があった。被害を受け、これまでに堤防のかさ上げ、護岸工事河道掘削工事を実施。住民の安全のため、今後も洪水対策を進めていく。