県は、平成18年度からの新しい総合計画「元気いばらき戦略プラン~共に創ろう 住みよいいばらき~」を策定した。新計画の構成は<1>20~25年後を展望した「いばらきづくりの基本方向」<2>18年度から5か年計画となる「目標実現に向けた取組」「基本計画」「地域計画」。目標実現に向けた取組では、優先的に取り組む戦略として「日本をリードする力強い産業社会づくり」など8つの戦略を示している。基本計画や地域計画に盛り込んだ主要な施策のうち、ハード面の事業としては<1>下水道、農業集落排水施設、合併処理浄化槽等の生活排水処理施設の整備<2>陸海空の交通拠点をネットワーク化する幹線道路の整備<3>百里飛行場の早期開港と利活用の促進-などを掲げている。
新計画では、目標として「活力あるいばらき」「住みよいいばらき」「人が輝くいばらき」を提示。
これらの目標を実現するため、8つの重点戦略を挙げ、それぞれ誘致目標を示している。
基本計画では、目標を実現するための基本方向をまとめている。
地域計画では、県内を6地域(県北山間、県北臨海、県央、鹿行、県南、県西)に分け、施策の展開方向や主要な施策を提示。
さらに、北部広域連携圏と南部広域連携圏も設定し、それぞれの施策展開方向や主要施策を挙げている。
新総合計画の基本計画に盛り込んだ施策で、ハード面での主な施策は次のとおり(カッコ内は担当部署)。
【活力あるいばらきづくり】
◆大強度陽子加速器(J-PARC)内に県独自で中性子ビーム実験装置を整備する(企画部)。
◆税制面などの優遇措置と併せ、新たな優遇措置などを活用し、戦略的に企業誘致を進める(商工労働部、企画部、企業局)。
◆物流業に加え流通段階での加工機能や広域的な商業施設など多様な業種・機能を導入した産業拠点として茨城中央工業団地(笠間地区)の整備を図る(商工労働部)。
◆高速道路の早期全線開通整備を促進する(土木部)。
◆陸海空の交通拠点をネットワーク化する幹線道路の整備を進める(土木部)。
◆筑西幹線道路など広域幹線道路の整備を進める(土木部)。
◆都市軸道路などプロジェクトを支援する道路の整備を進める(土木部)。
◆広域的な交流を拡大し、沿線住民の利便性を向上させるため、JR東北本線(宇都宮線)等における新駅の設置を促進する(企画部)。
◆常陸那珂港の東防波堤や中央ふ頭の整備などを進める(土木部)。
◆鹿島港の南防波堤や中央防波堤の整備、外港航路のしゅんせつなどを進める(土木部)。
◆日立港の沖防波堤の整備や航路泊地のしゅんせつなどを進める(土木部)。
◆大洗港の沖防波堤の整備や航路泊地のしゅんせつなどを進める(土木部)。
◆安全で使いやすい港づくりを進める(土木部)。
◆百里飛行場の早期開港と利活用を促進する(企画部、土木部)。
◆圏央道阿見東IC(仮)周辺地域など、広域交通ネットワークを活用した拠点づくりを進める(土木部、企画部)。
【住みよいいばらきづくり】
◆地域救命センターの整備を進める(保健福祉部)。
◆下水道、農業集落排水施設、合併処理浄化槽等の生活排水処理施設の整備を一段と進める(土木部、農林水産部、生活環境部)。
◆災害対策の拠点となる公共施設の耐震化や防災公園の整備等を進めるとともに、緊急輸送道路網の整備を推進する(生活環境部、土木部)。