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茨城県取手市

議会棟外壁を改修/行政施設の個別計画

2024/07/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 取手市は、行政施設の長寿命化を進めている。市役所議会棟外壁改修および分庁舎キュービクル更新については、2025年度に設計、26年度に工事を行いたい考え。「庁舎等行政施設個別施設計画」では24~33年度までを計画期間に設定。対象6施設のうち3施設の実施計画を定めた。残る3施設については複合している施設と連携しつつ、施設のあり方や改修計画などを検討する方針。


 市役所取手庁舎(寺田5139)では、議会棟の外壁改修を計画している。設計費として256万円、工事費8000万円を試算。老朽化に伴いタイルの浮きなどがみられるため、修繕を行っていく。長寿命化改修に関しては、施設の利用状況や劣化状況などを踏まえて実施の可否を検討。検討時期については本庁舎・議会棟が25年度、新庁舎は28年度を予定している。

 本庁舎の建物がRC造4階建て、延べ床面積4640㎡。新庁舎はRC造3階建て、延べ床面積1661㎡、議会棟についてはRC造2階建て、延べ床面積1506㎡となっている。建築年度については本庁舎・議会棟が1970年度、新庁舎は93年度。建物の老朽化や給排水設備、電気設備の老朽化がみられる。

 市役所分庁舎(西2-35-3)ではキュービクル更新および屋根・外壁の改修工事を行う。試算ではキュービクル更新に係る設計費79万円、工事費1350万円。屋根・外壁改修の設計費240万円、工事費6300万円とした。順調に進めば、キュービクル更新について2025年度は設計をまとめ、26年度に施工予定。屋根・外壁改修に関しては27年度設計、28年度に施工となる見通し。

 建物に関してはRC造2階建て、延べ床面積2306㎡。1982年度の建築となり、建物や給排水衛生設備の老朽化が進む。

 市役所藤代庁舎(藤代700)では、2025年度に施設のあり方を検討。施設機能を存続する判断となった場合は29年度をめどに大規模改修工事を行っていく。設計費3000万円、工事費および監理費として7億6000万円を見込んでいる。また、24年度は照明LED化ESCO事業に係る公募型プロポーザルを実施。選定結果を8月下旬に公表し、9月末の契約締結に向けて進める。

 庁舎の構造がRC造4階建て、延べ床面積6172㎡、1990年度の建築となる。建物の老朽化に加え、電気設備、換気設備および消防設備の老朽化が進んでいる状態。

 取手支所(福祉会館内)、戸頭窓口(戸頭公民館内)、市民活動支援センター(藤代庁舎内)については、複合している施設と連携しつつ、あり方や改修計画などを検討する方針だ。

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