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茨城県常総工事事務所

上部工は今月発注/八間堀川 5号橋、橋長30m

2024/07/03 日本工業経済新聞(茨城版)

  県常総工事事務所は、一級河川八間堀川の河川改修事業を進めている。2024年度は常総市豊田地内の5号橋上部工と、河川拡幅工事を実施。橋梁上部工は7月に発注し、出水期に橋梁製作を進め、非出水期での現場作業着手を予定している。河川拡幅が第2四半期には発注となり、非出水期である11月には着工となる見込みだ。いずれも24年度内の完成を見込んでいる。

 5号橋はポストテンション方式PC単純中空床版桁で、橋長が30・2m、全幅は5・2mの市道橋梁。工期を7カ月程度と設定している。23年度に5号橋の下部工を実施。25年度以降には常総市内の6号橋の架け替えを計画している。23年度には釜仙橋(4号橋)を整備し、鯨南橋(7号橋)は既に整備が済んでいる。

 河川拡幅では、釜仙橋から5号橋の間で工事を実施。発注は豊田地内で1件を予定し、工期が6カ月。延長は270m程度を予定し、土砂掘削やコンクリート構造物撤去等の土木工事となる。

 八間掘川は下妻市加養地先から常総市水海道橋本町地先で新八間堀川を分岐、水海道淵頭地先で小貝川に合流する。改修事業では全体計画が15・38㎞、1963年度より事業を開始している。県管理区間は17・77㎞、計画流量を75立方m/秒。2001年には広域基幹河川改修事業として10・73㎞区間の改修が完了。現在は総合流域防災事業(千代川工区)を計画し、延長4・65㎞の整備を進めている。これまで約12㎞の区間において改修が完了しており、進捗率は23年度末で65%であった。今後も下流部から上流部にかけて改修を進めていく。

 鬼怒川と小貝川に挟まれた低地河川であるため、これまで鬼怒川および小貝川の水位上昇による湛水被害が多くあった。改修により、流域内の洪水を早期に鬼怒川へ排水し、内水被害の防除、浸水防止を目的としている。

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