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30社・10人が栄誉に輝く/2024問題対応でDX賞

2024/07/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 県は4日、「2024年度~チャレンジいばらき~第66回建設業者表彰」の受賞者を決定した。知事表彰建設DX賞11社、知事表彰優秀技術者賞5人、知事表彰若手・女性技術者賞5人、農林水産部長表彰建設業者5社、土木部長表彰建設業者10社、企業局長表彰建設業者4社が栄誉に浴する。表彰式は7月25日午前10時から、県庁講堂で執り行う。(受賞者一覧は表参照)

 対象工事は、県内業者が23年度内に完成させた県発注工事のうち、施工金額500万円以上の工事。件数は知事部局が2153件で、企業局が151件。さらに、工事成績80点以上については知事部局が508件、企業局が24件で、ここから絞り込み、30社10人を選定した。

 知事賞は、建設業界が抱える「2024年問題」に対応するため、ICTによって工期の短縮や作業人員の削減など、現場の生産性向上につながるDXを推進した工事を表彰する「建設DX賞」や、建設業をリードする人材を表彰する「優秀技術者賞」、次世代を担う多様な人材を表彰する「若手・女性技術者賞」に分別される。

 工種別に見ると、建設DX賞(11社)が道路8件、橋梁1件、河川1件、港湾1件。優秀技術者賞(5人)は道路、区画整理、橋梁、港湾、建築が1件ずつ。若手・女性技術者賞(5人)は海岸、河川、港湾、水路橋梁が1件ずつとなっている。

 農林水産部長表彰(5社)は機場、区画整理、治山、水路、農道が1件ずつ。土木部長表彰(10社)が道路3件、建築3件、橋梁1件、海岸1件、急傾斜1件、下水道1件。企業局長表彰(4社)については、水道3件と造成1件となっている。

 県表彰は、建設業の健全な振興発展のため、生産性向上、働き方改革、労働環境改善や担い手の育成・確保等の新たな取り組みへの積極的なチャレンジを促進するため、県が発注した建設工事を優秀な成績で完成させた建設業者および技術者を知事が直接表彰するもの。

 知事部局の表彰は1958年度から始まり、今回で66回目となる。表彰規定に基づき、知事・農林水産部長・土木部長が直接受賞者をたたえる。企業局の表彰は2002年度から始まり、今回で23回を迎える。

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