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厚生労働省新潟労働局

駅南口西地区優良建築物整備で公開安全パトロール

2024/07/05 新潟建設新聞

 厚生労働省新潟労働局は2日、全国労働安全衛生週間(7月1日~7日)に合わせて福田組が施工する新潟駅南口西地区優良建築物等整備事業に係る施設建築物新築工事の公開安全パトロールを実施した。千葉茂雄局長ら労働局職員により、同工事で取り組む安全対策や熱中症対策など入念なチェックが行われた。

 パトロール後に千葉局長は「高層建築物の工事であり、飛来落下、墜落・転落の防止対策などを重点的に確認した」と説明。「足場の養生や誘導員もしっかり配置され、安全対策、整理整頓が行き届いているほか、熱中症対策にも工夫がみられる現場だった」と講評し、「建設業に限らず高い目標を設定し安全意識を高く持つことで、その後の取り組みにもつながる」とした。

 同工事は、新潟駅南口で、免震構造のRC造32階建て、延べ床面積約2万3000㎡のマンション棟、S造8階建て9層、延べ床面積1万3100㎡の自走式駐車場棟、S造10階建て、延べ床面積約8800㎡のオフィス棟の3棟を建設する。2022年9月に着工し、マンション棟は25年6月21日、駐車場棟は25年8月31日、オフィス棟は26年2月28日の完成を予定している。

 現在、駐車場棟が完成し、マンション棟は17階床のコンクリート打設。オフィス棟については杭工事まで完了しており、マンション棟の躯体完了後、25年度から躯体工事に入る。6月末時点での全体工程ベースでの進捗率は約4割となる。

 工事では、プレキャスト工法やユニットごとにせり上がる外部足場の採用などで、余裕を持った工期の確保と安全管理を図っているほか、熱中症対策として、あめ以外にもキャラメルやゼリーなど飽きないよう工夫を行っている。

 福田組の佐藤勉作業所長は「JR駅や専門学校にも近接しており、高所から落下や飛散物に注意しているほか、重いPC部材を扱うため、挟まれ事故にも気を付けている。事故無く工事完了を目指す」としている。

【写真=説明を受ける千葉局長】

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