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(社)埼玉県電業協会

埼玉県電業協会が安全大会

2024/07/05 埼玉建設新聞

 埼玉県電業協会(積田優会長)は3日、さいたま市内の埼玉建産連研修センターで、2024年度の安全大会を開催した。会員企業代表者およそ60人が集まり、労働災害の撲滅へ決意を新たにした。その中で優秀安全管理者表彰も行われ、本年度は5人が表彰された。

 冒頭に積田会長は、「担い手不足や働き方改革への対応に向けて、DXをはじめとする生産性向上や4週8閉所、時間外労働の法律厳守などの取り組みの積み重ねが重要だが、働く環境の安全と全ての働く人の健康確保が大原則。本年の埼玉県内における建設業の死亡事故は6月末で7件と、前年比で大幅に増加している。建設現場で事故を防ぐためには、とにかく現場に関わる全ての企業、全ての人が常に毎日、そして作業を行う度に『安全が全てだ』という気持ちを持ち続ける他ない」と強調。この大会を機に改めて安全第一と無事故無災害を誓おうと呼び掛けた。

 続いて訓示を、埼玉労働局から労働基準部健康安全課の川又裕子課長を招いて行った。川又課長は昨年の埼玉県内の労働災害発生状況(確定値)を説明。業種別の死亡者数は建設業で2件になり、ゼロを目指せる状況まで減少したが、今年は一転、すでに7件発生していることから、6月6日付で「死亡労働災害多発緊急警報」を発令したことを報告。県内における建設業の労働災害発生状況をみても墜落や転落が約31%と最も多いことから、墜落・転倒を防止することの重要性を強調した。また、死亡災害において20代が占める割合が高いことから、「働き手が減っている中で、20代の事故が増えている。高齢者の事故対策も重要だが、若手の事故防止にも力を入れてほしい」と呼び掛けた。続いて安全講話を、建設経営サービス提携講師の田部良夫氏を招いて行った。田部氏は、「気づかなければ注意できない、作業員を守れない。求められる現場責任者の危険感受性の向上」をテーマに、作業の危険と対策のイラストシートテストや写真でみる判定を使って、危険感受性を高める取り組みを説明した。

 スローガン「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険な芽 みんなで築く職場の安全」を、事故防止対策委員会の山本和利委員長が読み上げ、参加者は山本委員長に続いて復唱し、安全への意識を高めた。

 優秀安全管理者として表彰された5人は次の通り。※敬称略

▽笹本卓(八洲電業社)▽佐藤克彦(内田電気商会)▽犬竹克行(市之瀬電設)▽河井隆行(那須電機工業)▽鳥羽修次(エコー)

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