1日に就任した国土交通省の吉岡幹夫事務次官は、幹部職員などを前に初のあいさつを行った。現場力の発揮、連携、職場環境の3点への思いを話すとともに、昭和・平成とつないできたさまざまな制度について「良いいものは続け、悪いものは勇気を持って見直す。こういう精神で進めたい」と話した。
1点目は、国交省の仕事は国民の生活や経済に密接につながっている。ひとつひとつは重くインパクトがある。そして、全国の組織で現場力を発揮して対処している。これが職場の魅力だと話し「この現場力を発揮するためには、ひとりひとりが役割を果たさなければならない。それぞれ与えられた責務をしっかり果たすよう」求めた。
2点目は、連携していく必要があるということ。能登半島地震でも力を合わせて早期復旧を目指したことを示し「力を合わせることですごいシナジーを生む」と。また、国交省の政策分野、行政分野は広く「さまざまな課題に対して連携して取り組んでいきたい」と話した。
3点目は、現場力や政策の効果を発揮するためには「職場環境をよりよくしなければならない」との思い。風通しをよくすること、働き方改革はもちろん、庁舎をより良くする、IT化、福祉改革も含めて職場環境を良いものにしていく。また、ここで言う現場は「最前線だけではない。それをバックで支えている、制度を作っている、それも現場だと思っている。そういうことを含め、現場力を発揮できるような職場管理をしていきたい」との思いを伝えた。
最後に「健康であってこそ、いい仕事ができる。健康には留意してもらいたい」と職員への気遣いを見せた。