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群馬県前橋市

5者が登録申請/旧勢多会館跡地・8月下旬に結果

2006/03/25 群馬建設新聞

 前橋市の旧勢多会館跡地(千代田町3-3-19外)の整備に関わる提案競技(コンペ方式)へ、5者が応募登録を行った。現段階では、5者は単体だが今後の状況によってはJV編成となる場合もある。今後は、6月12~16日までに応募提出書類を提出(郵送可)。主な提出書類としては、<1>事業・施設計画概要書(A4縦・横書2ページ程度)<2>事業計画案(同5ページ程度)<3>土地購入希望価格<4>資金計画など。

 その後、有識者や専門家、まちづくり代表者、市職員らで構成する審査委員会を設置。審査は、「中心市街地のにぎわい再生に寄与する優れた事業計画案であるか」「合理的な土地利用、施設配置であるか」「事業運営が安定的、継続的に行われ、事業の実現可能性が高いか」「土地購入価格の妥当性」--等の4項目に絞って行う。

 1次審査として書類審査を行い絞り込み、2次審査では1次審査通過者を対象にヒアリングを行い、1次審査の結果と併せて総合的に評価し、順位付けを行う。最終結果は、8月下旬に公表する予定で、第1位選定された者を最優先交渉者とし、11月中旬を目途に事業計画案の具体化について協議、年内中に契約までこぎ着けたい意向。

 同方式による売り払いは、旧消防本部跡地に続く第2弾で、単に用地を売却するだけでなく、その後の活用について市の考えに基づき技術提案してもらうことが特徴。

 主な売払条件としては、<1>最低売却金額(1億2840万円)を上回る金額<2>用地売却契約締結後2年以内に工事着手<3>転売、賃貸は行わないなどは、前回の消防跡地の時と同条件。

 加えて、今回は歴史的情緒、優れた地区環境を活かし、広瀬川河畔、弁天通りなど中心市街地全体の活性化への波及効果が期待できる施設整備を課している。具体的には、<1>広瀬側に向いた施設配置とするため敷地の北側に公共的空間を確保すること<2>敷地の北側と弁当通りに出入口を設け道路につなげる<3>建物の外観、色、素材等は広瀬川に顔を向けた景観づくりに配慮すること--等。

 市では、「前橋市を代表する歴史と景観に恵まれた地区として、各社の豊富な実績を基に中心部活性化に寄与できる内容の提案を期待する」としている。



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