県吾妻環境森林事務所は、県単治山事業として高山村尻高地内と嬬恋村今井地内で谷止工の整備を行う。月内に工事をそれぞれ条件付き一般競争入札で公告する。工期は7カ月を想定している。
尻高地内の谷止工は、北山地区で2基の築造を行う。ともに全土圧型で№1が堤長21・5m、堤高4・5m、幅1・5mの規模。№2は堤長17m、堤高5m、幅1・5mで整備する。コンクリート量は合計約300立方mとなっている。
工事は2019年の台風19号により林道桑の木線に土砂が流入しており、谷止工の施工により渓床や山脚の安定に向けて行うもの。設計は群馬県森林・緑整備基金(榛東村)がまとめた。なお、北山地区での谷止工は単年度の完了を予定している。
嬬恋村今井地内の谷止工は、中林地区で1基を新設する。全土圧型で堤長37m、堤高4・5m、幅1・5m、コンクリート量は300立方mの規模となっている。設計は群馬県森林組合連合会(前橋市)が手掛けた。
工事は、同地区の渓流各所に浸食や堆積などがあり、渓流を横断するボックスカルバートが閉塞しているため、不安定土砂の移動抑止を目的に整備を行うもの。なお、25年度には1基の新設工事の公告を見込んでいる。