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栃木県安足農業振興事務所

安足農振、事業概要 佐野用水電気通信設備は11月、工事7~8月に発注

2024/07/10 栃木建設新聞

 県安足農業振興事務所は、県営6地区の農業農村整備を推進する。2024年度事業費は4億9076万円。基幹水利施設ストックマネジメントの三栗谷Ⅱ(足利市)は2分割の水路工を8月に指名通知。農地整備の赤城(佐野市)は暗渠排水工、揚水機工、道路工、馬門(同)は暗渠排水工を7~8月に指名。農村振興総合整備の安足は佐野市の水路工2件と除塵機整備を8月下旬ごろ指名する。新規はストマネの佐野用水(佐野市)と農地整備の百頭・県(足利市)。佐野用水は2カ年の電気通信設備工を11月ごろ発注する方針。

 各地区の事業費(23年度補正等含む)は三栗谷Ⅱが1億5500万円、赤城が7900万円、馬門が3500万円、佐野用水が7000万円、安足(佐野市、足利市)が8575万6000円、百頭・県が6600万円。

 三栗谷Ⅱの水路工は延長約350m。昨年度に実施した東武伊勢崎線横断部の上流側で、3面張りL型水路工。断面は幅3500㎜×高さ1400㎜。工事は約200mと150mの2分割。8月に指名し入札する考え。24年度は東武線の下流区間を整備する予定。

 赤城は23年度に圃整工が完了し暗渠排水工に移行する。今年度は舗装道路の南側約8haを施工。通常の10m間隔ではなく、畦畔と用水路沿いだけに有孔ポリエチレン管を布設する工法を検討している。

 揚水機工は国道50号沿いの西側1カ所。さく井工と併せて発注する。暗渠排水工、揚水機工は早ければ7月にも指名し8月に入札する。

 道路工は区域北側境で延長約1000m。全幅5m道路に幅4mの敷砂利舗装を実施する。7月に指名し入札する考え。

 赤城は全体面積36・5haのうち約5割に当たる区域に暗渠排水工を計画していた。圃整工完了後の営農状況を踏まえながら、全面積で暗渠排水工を行う工法を検討していく。

 馬門の暗渠排水工は排水路付近の北側で約4ha。表土が薄い箇所の基盤を削って表土を厚くする工事を含んで発注。7月にも指名し8月に入札する予定。25年度は補完工事を計画している。

 安足の3件は8月下旬の指名通知、9月の入札を想定。水路工は越名沼で1件、上羽田で1件。越名沼は排水路1路線で延長約200m、計画断面は幅400×高さ400㎜~幅500×500㎜。

 上羽田は約800mで排水フリュームを施工。計画断面は幅900㎜×高さ600㎜。延長が長いため2分割発注を検討していく。

 除塵機は三杉川を横断するサイホン水路流入部。老朽化した箇所を部分的に更新する。

 佐野用水は佐野用水機場(高橋町ほか)の電気通信設備機器を更新。事業期間24~25年度。全体事業費2億4000万円。

 対象は機場内の中央監視装置、計装盤・ポンプ監視制御盤と第1~第10分水工制御盤。実施設計は宇都宮測量。発注は条件付き一般競争1件で本庁入札。今年度に機器を製作し25年度に設置する。

 百頭・県(百頭町、県町、羽刈町の各一部)は整地工面積64・1ha。協和中学校周辺、東武伊勢崎線県駅の南西に広がる農地。事業期間24~30年度、総事業費19億7300万円。県内で3番目の農地中間管理機構関連農地整備事業。

 圃場の大区画化を図り、暗渠排水工をほぼ全域の55・2ha(本暗渠47・1ha、地下かんがいシステム8・1ha)に施工。米麦と施設園芸の複合経営が多く、施設園芸エリアを中央部と南部に1カ所ずつ配置。集約化により作業効率を高める。

 今年度は地区界測量を県土地改良事業団体連合会に委託。8月ごろには実施設計(外業)を委託する。25年度は換地原案を作成し実施設計(内業)を委託。26年度に着工する予定。

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