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茨城県鉾田市

基本計画10月契約へ/鹿島灘公園道の駅化

2024/07/11 日本工業経済新聞(茨城版)

 鉾田市は、鹿島灘海浜公園拠点化基本計画策定業務について、公募型プロポーザルで10月ごろの契約締結を目指す。年内をめどに計画をまとめ、年明けから基本設計に着手したい考え。基本設計の委託方法も公募型プロポーザルとし、2025年度への繰り越しを視野に入れる。基本計画および基本設計の委託費として1998万7000円を編成。道の駅としての再整備を進める。

 6月に策定した基本構想では「海を臨む道の駅」をコンセプトに設定。「農業・野菜」をテーマにした公園施設の魅力度アップと、道の駅としての再整備による拠点化を図っていく。今後は、基本計画の中で導入機能の精査を行っていくほか、整備方針や管理運営体制についても検討を進める考え。

 検討すべき導入機能として▽台地部から海が感じられやすくする施設▽道の駅化に伴う施設(休憩機能・情報発信機能・地域連携機能の再整備)▽飲食店・物販店の拡充▽農業をテーマとした魅力アップ▽遊具やアスレチックの拡充▽イベントゾーン▽駐車場の拡充―を提示。

 ゾーン分けの想定図では、サイン・シンボルや屋内施設、キッズエリア、芝生広場ゾーン、イベントエリアおよびペットエリアを配置。北側には駐車場を増設するほか、海が見えるポイントの整備についても検討する方針だ。

 鹿島灘海浜公園(大竹390)については、開園面積20・6ha(計画面積27ha)、00年開園(台地部は05年開園)。都市計画区域内の都市計画公園となっている。国道51号に面し、敷地内に休憩棟や管理棟、駐車場(普通車約160台、大型車約10台)、海浜部のボードウオーク(約1㎞)などを有する。

 道の駅としての整備を行う場合には、駐車場や休憩施設・トイレ・情報施設等は道路管理者である国による整備となり、一部施設を公園敷地外に整備する必要がある。

 また、同公園は県の都市整備公園であり、海浜部に関しては県がパークPFIなどの導入による活性化を検討している。公園敷地の取り扱いや整備・運営体制については、国や県をはじめ、各関係機関と連携しつつ検討を進めていく。

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